塩の壁は高い？！ −４−

187 龍友side ページ37

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「ねぇ…。」


龍友「ん？」


「筋トレと歌、これからの人生、
どっちかしか許されないとしたら、
お兄ちゃんはどっち選ぶ？」


龍友「はぁ？なんやその質問。笑」


「ふふっ。ええから。で？どっち？」


龍友「んー…歌やな。」


「…なんで？」


龍友「なんでって…
当たり前というか…ん…。歌やな。」


「そっか。涼太くんのこと大好きやもんね。」


龍友「うん。」


「まっ。片想いやけどね。」


龍友「両想いです。」


「きっしょ。」


龍友「ちょっ…お前なぁ…苦笑」


「ふふっ。」




ええなぁ…私もコンビ組みたいわって…。


いや、コンビちゃうし。苦笑





「ん。もう、こんな時間。」


龍友「もしかして玲於と会うとか？」


「ううん。今日はお兄ちゃんと会うって言うたら、
この前、邪魔したからゆっくりしてきてって。」


龍友「ふーん。」


「私はこんなおっさん前にご飯食べるより、
可愛らしいイケメンの人を前にして
ご飯食べたいんやけどなぁ…。」


龍友「お前…苦笑」


「ふふっ。まっ、たまには構ってあげないと
いじけちゃうから。私の兄。笑」


龍友「ふっ。よう分かっとるやん。笑」


「あれ？そう来たか。笑」


龍友「寂しいから、玲於ばっかり
構ってないで俺も相手しろよ？笑」


「無理やな。」


龍友「即答。笑」


「ふふっ。玲於くんは特別やから。」


龍友「はいはい。」





玲於の話をすると


幸せそうな顔をするから…大丈夫やな。




もう少し…


お兄ちゃんに優しくしてくれてもええのに。



これも愛情表現やってわかってるからええけど。

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