すぐそばに君はいた −12−

584 樹side ページ34

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気付いたら玲於さんとキャッチボールをしてた。



お前…苦笑




玲於「こいつ、俺よりドッチボール上手いって
大口叩いてたんで、絶対潰します。笑」


「玲於くんと隼さんは
チョロいんで逆に潰してあげます。笑」


玲於「言ったな？笑」


「ふふっ。はい。あ、じゃあ隼さんにぶつけたら
ご褒美お願いしまーす。笑」


玲於「隼ならいいよ。笑」


「いえーい。笑」




仲良くカメラの前で話す2人。




今までファンに申し訳ないからってカメラが入ると


遠慮して他のグループに近づかなかったAが、


楽しそうにカメラの前で話してて…


周りの目を気にしすぎない素の姿を見てると


ポンっと肩に手を置かれて振り向くと翔吾さんが居た。




翔吾「あの2人が並んでると昔を思い出すよね。」


樹「はい。」


翔吾「ヤンチャな2人やったからなぁ。笑」


樹「そうっすね。」


翔吾「でもあの組み合わせもいいよね。」


樹「はい。」




未だにJrEXILEに女は必要ないって言ってくる人もいる。



でも、それ以上にAと絡むGENEさんや


ファンタ、バリの姿を見たいと


言ってくれる人がたくさんいる。




そりゃAしか引き出せないみんなの姿があるからね。







夏喜「A寝てんの？」


樹「うん。」


夏喜「エコだね。」


樹「まぁね。」




周りのみんながキャッチボールしてる中、


テーブルに突っ伏してるAを見て笑ったなっちゃん。




樹「起こしていいよ。笑」


夏喜「いや、怒られるでしょ。笑」


樹「大丈夫でしょ。笑」




大丈夫かな？って言いながら


脇腹をツンっと突っついたなっちゃん。




ピクっと動いたAを見て、


ふふっと笑ったなっちゃんが


もう1回脇腹をツンっと突っついた。





「……。」




ゆっくり顔を上げたAが俺をジロっと睨んできた。

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