声が枯れるまで叫びたい [３]

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涼太「ほら！笑顔！！龍友くんも見たでしょ？」


龍友「見た！まじ女神。」


直人「どれどれ？見せて！
マジだ。A！お前笑えてるよ！
すごいじゃん！割り箸効果！！」


『うそ』


涼太「嘘じゃないよー！ほら！
これ！待受にしようかな。笑」


『まって』


ガシッと涼太くんの腕を掴んだ。



涼太「冗談だよ。笑」


『もー』


涼太「ふふっ。今も笑えてるよ。」


『え？』


直人「ほんとだ。」


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なんか…靄が晴れるかのような、


心が晴れるかのような…。



今、無性に気分がいい。


声を失ってから、こんな気持ち初めて。


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今なら自信もってできる。

だから涼太くんの顔を見て、口角を上げた。



涼太「……可愛い///」



私、笑えてる！！！


自分でも分かる。


こんなに顔を動かすのって簡単なことなんだ。


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『ありがと』


涼太「うわぁーどうしよう！
はっ！これは待って！！今描くから。」


龍友「はぁ？笑」



興奮している涼太くんは、ポケットから


いつもの交換ノートを取り出して、


何かを書き始めた。



それを横から見る龍友くんと直人先生が笑ってる。



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涼太「じゃーん！！見て！！」


「…。」



たぶん私の似顔絵。

笑っている私を描いてくれたんだと思う。


『かして』


涼太「はい！どう？
今のAちゃんの笑顔を描いたよ。」



直人「くくっ。さぁ。評価はいかに。笑」


龍友「画伯やなぁー。笑」

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