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裕太「飲み物ほしい。」
「はい。」
自動販売機で
お茶を買っている中務さんを見ていた。
裕太「ん。はい。」
「えっ?」
裕太「Aちゃんの分。」
「えっ。すみません。ありがとうございます。」
もう一本同じお茶を買って、
ほな戻ろかって中務さんが歩き出した。
なんか…こういう自然に
優しく出来るってずるいな。
病室に戻って、私はベッドに腰掛け、
中務さんは丸椅子に座った。
「これありがとうございます。」
裕太「ん。今日手ぶらやし。」
「全然いいですよ。気を使わないでください。」
裕太「この前より元気やね。」
「えっ?はい。ありがとうございます。」
裕太「…迷惑やった?今日。」
「いえ。嬉しいです。
皆さんライブどうだったのかなぁって
気になってましたし。」
裕太「ふふっ。篠さんが、早く戻ってきて!
って言うてたで。1人で7人はきつい!って。
前まで1人やったのに。笑」
「ふふっ。早く復帰できるように頑張ります。
退院したらツアーは同行させていただきます。」
裕太「楽しみにしてんで。」
「はい。頑張ります。」
裕太「でも無理は禁物やで?」
「ふふっ。はい。」
いつも優しい言葉をかけてくれる。
その度に、たぁーくんと重なる。
別人なのに。
裕太「つらかったら
我慢することはないんやから。」
「はい。ありがとうございます。」
裕太「ふふっ。」
「私よりも…中務さん疲れてませんか?
昨日までライブだったのに。
わざわざ来てくださって。」
裕太「…いや。これがご褒美やから。」
「へっ?」
裕太「いや…コークっていう技があんねんけど、
今回のライブで全部成功したら、
面会に行こうって決めててん。」
「……はい。」
何だろ…面会がご褒美?
勘違いしちゃうから…やめてください。
今…ドキドキしちゃってる自分がいる…。
裕太「Aちゃん。」
「…はい。」
裕太「待ってるから。」
「えっ?」
裕太「…いや…復帰を。」
「はい。ありがとうございます。」
何を期待してるんだ…私は…バカ。
ライブの話を中務さんが
してくれて、ずっと聞いてた。
皆さんそうだけど…
メンバーの話をする時、楽しそうで、
本当に仲がいいんだなって思う。
中務さんは特に数原さんの話題が多い。
好きなんだろうなぁー。
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ゆうぴ - もうゆうぴ好きすぎる。私もゆうぴとくっつきたい!笑 このお話作ってくださって、ありがとうございました! (2018年12月28日 23時) (レス) id: c9d06c9877 (このIDを非表示/違反報告)
尼崎の雑草になりたい(プロフ) - ゆうぴの優しさが滲み出てずっとニヤニヤ笑最高の作品ですね!!! (2018年10月18日 0時) (レス) id: 78d74eec29 (このIDを非表示/違反報告)
a - きゅんきゅんしました!続編が見たいです (2018年10月6日 11時) (レス) id: e3a6416106 (このIDを非表示/違反報告)
horichoman(プロフ) - この作品とてもだいすきです!ぜひ続編お願いします!! (2018年8月29日 12時) (レス) id: 024eaff229 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - Megさんの作品もっと読みたいと思ってたらこの作品を見つけイッキ読みしてしまいました笑笑ほんとに良かったです! (2018年4月8日 13時) (レス) id: 4a7781575b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Meg | 作成日時:2017年11月13日 18時