ピース〔１〕

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兄に連れられ、お寿司屋へ。


回転じゃないし値段が書いてない。


いや…まじでわかんない。苦笑




でも…


何食べたい？とも聞かれずに、


私の好きなネタを頼む兄。


くそっ…憎い。笑



「ん！おいしっ！」


直人「でしょ！ここのAに
食べさせたかったんだよねー。」


「ふーん。ありがと。」


直人「…。」


「何？」


直人「ありがとなんて…お兄ちゃん嬉しい。」


「はいはい。」



兄と話してると、たまにあいつが浮かんでくる。


席が後ろの仔犬が。


でも何でだろ。不快じゃない。


.


「ねーお兄ちゃん。」


直人「ん？」


「お兄ちゃんって彼女いるの？」


直人「何？恋バナ？珍しい！！笑」


「いや…めんどくさいからいいわ。」


直人「いや！聞いて！実はお兄ちゃんねっ！！！」


「…。」



直人「いませんっ！！」


「だよね。」


直人「えぇーだよねって。くくっ。ひでー。笑」


「いなさそうだもん。普通に考えて。」


直人「なんで？」


「休みなら彼女と遊べばいいのに、家にいるし、
こうやって美味しいお寿司食べに行くのも
彼女がいたら私じゃないだろうし。」


直人「ふっ。俺の彼女になる？笑」


「兄妹じゃなくても絶対無理。」


直人「くくっ。悲しいなぁー。笑
で？Aは？どうなの？
まだ昔の彼氏が忘れられない？」


「えっ！！！」


直人「ん？」


「…なんで…知ってるの？」


直人「お兄ちゃんはAのことなら
何でも知ってます！
背中にホクロがあるのも知ってるよ！笑」


「…キモっ。」



親も知らないはずなのに…何で……。



直人「でも、過去を引きずってたら
今、目の前に大切なものがあるのに、
気づかないかもしれないよ？」


「えっ…」


直人「過去もいいけど、今も大切にしないとね。」


「…うん。」


直人「お兄ちゃんはAが
苦しまないことを望むよ。」


「…そっ。」


直人「うんうん。」



危うく、兄の前で泣きそうになった。


兄はバカにしないだろうけど、


余計しつこくなるのが目に見えてる。



悔しいけど、やっぱりこの兄でよかった。




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作者より

こちらの作品を今後メインでやって行きます！

なので、出来たらドドンと更新していきます！

その前に、移行しまーす！

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