検索窓
今日:12 hit、昨日:8 hit、合計:220,157 hit

07 ページ23

.


「良かったら座りません?」


有剣「へっ?」


「いや、私のベンチじゃないけど。何となく。
目の前に立たれてると嫌だから。」


有剣「ふっ。」



私のベンチじゃないけど、どうぞ

と言われ、彼女の横に座った。




「鳳仙ってここら辺だとそんなに有名なの?」


有剣「あぁ。殺し屋鳳仙。そう言われてる。」


「へぇー。殺し屋…。」


有剣「……。」



失敗した。


そんなこと言ったら怖がらせてしまうのに…。



でも自分が鳳仙の四天王であるは誇りだから。



「で、そこであなたは
一目置かれるような存在ってことか。」


有剣「……。」


「あれ?違った?」


有剣「…いや、合ってる。怖くないの?」


「別に。あなたの目見たらわかるから。」


有剣「っ!」


「今殴ろうとしてないでしょ?
私をボッコボコにしたい!
なんて思ってないでしょ?」


有剣「ふっ。」



話せば話すほど好きになりそうだ。



「でも納得した。」


有剣「えっ?」


「こんなに気持ちのいい公園なのに人が少ないから。
学校の子もこの公園には
絶対行きたくないって言ってたし。」


有剣「……。」


「私はこの公園好きなのになぁー。
おかげで静かでいいけど。」


有剣「家この辺なの?」


「…あっ…うん。」




少し警戒したのか躊躇ってから返事をされた。


確かに会って間もないのに聞く質問ではなかったな。



「じゃあ何で家に帰らないで
こんな所で本なんて読んでるの?って思った?」


有剣「えっ?」


「あれ?違った?」


有剣「なんで?」


「秘密。笑」


有剣「っ!ふっ。笑」



ダメだ。


どんどんこの子のことを知りたくなってきた。



有剣「名前、聞いてなかった。」


「A。苗字は嫌いだから言いたくない。」


有剣「へぇー。」


「あなたは?」


有剣「小田島有剣。」


「小田島くんね。」


有剣「…。」



名前を呼ばれるだけで胸が高鳴った。


初めてなことが多すぎて

頭の中が処理できそうもねぇ。

08→←06



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (343 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
706人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うに - 今更ながら読ませていただきました…笑 みんなの特徴捉えてて最高です!!轟くんがもう最高ですね、面白い小説をありがとうございます!! (7月23日 17時) (レス) @page18 id: 67c9f38a7a (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - すっごい面白かったです! 今度は小田島くん落ちのを書いていただけると嬉しいなぁ (2021年12月15日 2時) (レス) @page45 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - Megさん» 読みました。最高。妹居るとか萌えますねんふふ (2021年8月13日 6時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - さ??♀?さん» コメントありがとうございます。もし良かったら、非表示にしていた続きを数日だけ公開するので、読んでみてください。お気に召すかはわかりませんが汗 (2021年8月13日 0時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - やばいです。めっちゃ感動して一気に読みました。三時に寝ました。寝不足です笑。轟の時々の甘さがもう最高。何回も思い出してにやけてしまいます。 (2021年8月11日 11時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Meg | 作成日時:2020年9月9日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。