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有剣「……。」


佐智雄「どした?」


有剣「あー…何でもねぇ。」



喧嘩帰りに学校への近道の公園を通ると、

ベンチで1人、本を読む女がいた。



本を読んでいるせいで

下を向いているからハッキリと顔が見えなかった。



顔が見たい…


吸い寄せられるような気持ちになって

立ち止まってしまい、佐智雄に不審がられた。




こんなの初めてだ。


学校に戻ってからも、あの子のことが忘れられず…



仁川「おい!次、小田島の番だぞ。」


有剣「ん?あぁ。」



麻雀に集中出来ねぇし、

みんなの話も頭に入ってこない。


どした?ってみんなに聞かれた。



本を読んでるだけで絵になる彼女が忘れられず、

次の日もその次の日も……

話しかける勇気もなく

彼女が座っているベンチの前を通った。



俺の人生最大の事件…




『 一 目 惚 れ 』





.




志田「しっかしよぉ。あいつら口だけだったな。」


有剣「……。」


志田「おい!聞いてんのか?」


有剣「ん?あぁ…。」


志田「あーつまんねぇー。」



対して強くないやつらと喧嘩をしてきた帰り道、

いつもの公園を通った。



相変わらず1人で

本を読んでいる彼女がベンチにいた。



志田「お前最近どした?何かおかしくね?」


有剣「なぁ…俺が1人の女を
好きになったら、お前笑うか?」


志田「……。」




言い寄ってくる女はいくらでもいる。


でもどいつもこいつも興味はなくあしらっていた。



そんな俺が……




志田「全力で応援する。決まってんだろ。」


有剣「…ふっ。」



さすが幼なじみだな。



仁川「おい。お前らなんの話ししてんだ?」


志田「あーこいつのコレの話。」


有剣「…。」



そう言って小指を立てて笑った志田を見て、

ニヤッとした仁川。



仁川「んだよ。
面白そーな話してんじゃねーか!!聞かせろよ!!」


有剣「おっ…とっ!ふっ。」



背中をバンッ!と強く叩かれ、

自分の意思ではなく右足が1歩前に出た。



仁川「で?どんなやつ?」



面白がってるようにも見えるが…まぁいい。


隠してる方がこいつはめんどくさい。

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うに - 今更ながら読ませていただきました…笑 みんなの特徴捉えてて最高です!!轟くんがもう最高ですね、面白い小説をありがとうございます!! (7月23日 17時) (レス) @page18 id: 67c9f38a7a (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - すっごい面白かったです! 今度は小田島くん落ちのを書いていただけると嬉しいなぁ (2021年12月15日 2時) (レス) @page45 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - Megさん» 読みました。最高。妹居るとか萌えますねんふふ (2021年8月13日 6時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - さ??♀?さん» コメントありがとうございます。もし良かったら、非表示にしていた続きを数日だけ公開するので、読んでみてください。お気に召すかはわかりませんが汗 (2021年8月13日 0時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - やばいです。めっちゃ感動して一気に読みました。三時に寝ました。寝不足です笑。轟の時々の甘さがもう最高。何回も思い出してにやけてしまいます。 (2021年8月11日 11時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Meg | 作成日時:2020年9月9日 20時

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