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「ねえA、秘密の部屋って知ってる？」
そう聞いてきたのは同じマグル生まれのハーマイオニー・グレンジャーだった。
彼女たちは「一応」友達だ。というのも、Aはスリザリン生に見られるのが恐ろしくて、グリフィンドール生と仲良くするのは真っ平だと思っている。(しかし思い通りにはいかないもの。何故か彼女は他寮の生徒に沢山話しかけられてしまうのだ。)
「ええ、だって今ホグワーツはその話題で持ちきりじゃない。」
「そうよね…。ねえ貴女、マルフォイが何か言っていなかった？」
「ドラコが？」
はて、彼が秘密の部屋の話をしているのを聞いたことはない。マルフォイが「次はお前たちの番だぞ、穢れた血め！」と言っていた時、彼女は偶然にも、その場に居合わせていなかったのである。
「あ…貴女、仲が良いんだっけ」
「彼が私のことをどう思ってるかは分からないわ」
ケラケラと、Aの乾いた笑い声が図書室に響く。
「あーでも残念。貴女がグリフィンドールだったらよかったのに」
「そうかしら？」
彼女は口の端を持ち上げてニヤッと笑い、「私はスリザリンが好きよ」と言ったーとても画になる。暫くの間その姿をボーッと見つめていたハーマイオニーは、慌てて顔を逸らすと、
「じゃあ、私のことも嫌いなんでしょう、やっぱり」
寂しそうに呟いた。Aからすれば心外だ。同じ生まれだし、ハーマイオニーの頭の良さには敵わないのだから。
「あのねえ、この話は何度もしてるじゃない、ハーマイオニー。どうして貴女のことが嫌いになれて？」
友達だとは思っていないものの、Aはハーマイオニーが好きだった。
ー ー ー
あの頃の私に本当の友達なんていなかったわ。…今もいないか。
だって、私は自分の生まれを隠していたんですもの。
自分にも、友達にも嘘をついて。
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悠 - 最近この小説を知って面白くて読んでます！貴方様の小説すごく面白いのでゆっくり待っています！頑張ってください！ (2021年2月20日 21時) (
レス) id: e6d54d0e11 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - すごく面白いです!！！たのしみです (2021年1月13日 1時) (レス) id: 50dc2b53cf (このIDを非表示/違反報告)
梨雪(プロフ) - ピンクジョイさん» ありがとうございます(T_T)励みになります...！もう少々お待ちください...( (2020年12月29日 7時) (レス) id: 9863b06866 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクジョイ(プロフ) - すごく面白くて読みやすいです！更新遅くてもいいので続き楽しみにしてます^^* (2020年12月11日 16時) (レス) id: eb4e569138 (このIDを非表示/違反報告)
梨雪(プロフ) - tokitaさん» ありがとうございます(T_T)最近忙しくて思うように更新出来ていないのですが必ず続き出します、、、！！！ (2020年11月28日 18時) (レス) id: 1aa1f35963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨雪 | 作成日時：2020年8月29日 10時
