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 セドリックの言ったことはあながち間違いでもなかったらしい。


 「僕とダンスに行かないか?ヘアフォード。」


ああ、もう何回同じ文句を聞いただろうか。女の子である彼女にとって、誘われることはむしろ嬉しいことだし名誉なことだ。しかし、揃いも揃って今まですれ違った記憶すらない生徒たちに申し込まれたところで、「ノー」と答えてしまうのは致し方ないことであった。


「もう、みんなどうしたっていうの?もしかして罰ゲームかしら。」


ハリーたちに誘われ、こっそりグリフィンドールで食事をとりながら、Aは嬉しい悲鳴ーーー敢えてそう言わせてもらうがーーーをあげた。


「一応みんな本気なんだろ。」

「一応って何よ、ロン!」


不意にハーマイオニーの怒声が響く。


「えええハーマイオニー、そんなに怒らなくても。私は何とも思わなかったけど…」

「ロンは女子に対してどこか失礼なのよ。特に最近」


どこかツンケンしているハーマイオニーは、普段から一緒に生活しているわけでは無いAからすると新鮮だった。ロンは彼女の声などまるで無視してチキンを頬張っている。


「まあ、確かにロンは疎いのかもね」


Aがそう言うと、「君にだけは言われたくないね」とロンはボソボソ言い返した。思いもよらないこの発言に彼女は首を傾げたのだが、ハーマイオニーでさえロンに同調して大真面目に頷いたのには驚いた。


「どういうこと?」

「だってAってば、自分がどれだけ周りから好かれているか、ちっとも気づかないんですもの!」


その言葉に頰を薄く染めたAを見て、獅子寮の生徒たちは皆顔を赤くしていた。が、彼女の瞳の奥にあるほんの少しの寂しさに気づいた生徒は、少なくともそこにはいなかった。



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- 最近この小説を知って面白くて読んでます!貴方様の小説すごく面白いのでゆっくり待っています!頑張ってください! (2021年2月20日 21時) (レス) id: e6d54d0e11 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごく面白いです!!!たのしみです (2021年1月13日 1時) (レス) id: 50dc2b53cf (このIDを非表示/違反報告)
梨雪(プロフ) - ピンクジョイさん» ありがとうございます(T_T)励みになります...!もう少々お待ちください...( (2020年12月29日 7時) (レス) id: 9863b06866 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクジョイ(プロフ) - すごく面白くて読みやすいです!更新遅くてもいいので続き楽しみにしてます^^* (2020年12月11日 16時) (レス) id: eb4e569138 (このIDを非表示/違反報告)
梨雪(プロフ) - tokitaさん» ありがとうございます(T_T)最近忙しくて思うように更新出来ていないのですが必ず続き出します、、、!!! (2020年11月28日 18時) (レス) id: 1aa1f35963 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梨雪 | 作成日時:2020年8月29日 10時

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