三十枚目 ページ32
貴女side
吃驚している沖田を余所に、ハンドルを出来るだけ速く回して、路地に入った。
パトカーの幅より狭い路地。
猛スピードで進むと、パトカーの横が壁に当たり、ガガガガ、とものっそい音が。
あーあ。これパトカーもうダメだな。
「お……おい!てめぇ、免許持ってんのか!?」
すぐ近くから聞こえる沖田の声。
私は、何故か冷静だった。
「車ぶつけるのに免許なんていらないよ〜〜。
……って、沖田ァ!アクセル踏めェ!」
はぁ!? 、と言いながらもアクセルを強く踏む沖田。
常識人ならブレーキ踏むだろう。まぁ、わかっていた。
コイツが常識無し……まともな奴じゃないことはわかっていた。
……いや、沖田が話のわかる奴で良かったかもしれない。
ハンドルを、ぎゅっと握り直した。
スピードを示すメーターが、レッドゾーンを指す。
「ぶっころりィィィィィィ!!」
ドッゴォォォォン!!
ガッシャァァァン!!
ガララララ!!
ピーポーピーポー…………
………………無事、子供は無傷で保護された。
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萠詠(プロフ) - 初作品なので、そう言ってもらえるとすごく安心します!アニメ星の宇宙人さん、ありがとうごさいます! (2017年6月10日 21時) (レス) id: d99dc85054 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ星の宇宙人(プロフ) - 夢主ちゃんの性格とか色々どストライクでしたっ!更新頑張ってくださいね!! (2017年6月10日 20時) (レス) id: 12c43eea60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:萠詠 | 作成日時:2017年5月31日 22時