九枚目 ページ11
NOside
突如室内に入って来た少女に、真選組の面々の殆んどか驚愕した。
勿論、一部例外(主に近藤と沖田)を除いてだが。
武装警察である自分たちが、しかも最前線で戦ってきた局長、副長、各隊長が居ると知らされていよう部屋に、臆することなく入って来た少女。
それも、透き通るような白い肌に、桜色の長い髪と瞳の映える、綺麗な娘だ。
しかし、それだけではない。
むしろ、それよりも__________
「今井Aちゃんだ。見廻組の総長だが、一時的に真選組に入ってくれることになった」
_______________やはり、な。
ほぼ全員が、近藤が言った言葉に対してそう思った。
真選組には総長という役職は居ないが、見廻組で言う総長は、副長と同等の立場だったはずだ。
容姿の良さや運でその役職に就けるほど、この世界は甘くないということは、全員が知っていた。
つまり、そういうこと。
少女は相当な実力者であり、強者なのだ。
少女から発せられるその匂い_____死線を潜ってきた強者の匂いは、土方や沖田のそれに似ている。
「Aです。よろしくさん」
……まぁ、言動からはその事が一切感じられないのだが。
「お試し、一時的だが、Aちゃんは今日から俺達の仲間だ!
わからないことも多いと思うから、気付いたら何でも教えるように!」
近藤のはっきりとした、お人好しとも取れる大きな声に、
「「はいィ!!」」
お人好しとも取れる隊士達は、大きな声で応えた。
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萠詠(プロフ) - 初作品なので、そう言ってもらえるとすごく安心します!アニメ星の宇宙人さん、ありがとうごさいます! (2017年6月10日 21時) (レス) id: d99dc85054 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ星の宇宙人(プロフ) - 夢主ちゃんの性格とか色々どストライクでしたっ!更新頑張ってくださいね!! (2017年6月10日 20時) (レス) id: 12c43eea60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:萠詠 | 作成日時:2017年5月31日 22時