隣の福田は地味男なはずでした 2

episode49 ページ6

佑亮「2つ目は…




Aを幸せにすること」





貴方「え…？」






佑亮「僕が死んじゃって悲しんでるから、笑顔を見せてくれないから


笑顔にして



そう言われたんだ



それで僕はあの学校に転校してきた


お兄ちゃんのためならって



でもね、僕のこのボッサボサのくせ毛にメガネじゃどうしようもできないと思ったけどね笑


とりあえず頑張ろうとは思ったよ


からだが入れ替わっちゃった時かな


あれをきっかけに少しずつ笑顔を見せてくれてさ


僕、お兄ちゃんの夢叶えられてるのかなって


だけどね




お兄ちゃんの夢叶えていくうちに僕さ、どんどん椿さんのこと好きになっていっちゃったんだよ…」









福田が



私のことすき…？



福田の目には涙が浮かんでいた


だけどそれを拭って


だけどちょっと震えながら

目に涙を浮かべながら



また話し出した









佑亮「ぼくさ、本当に椿さんのこと幸せにできるのかなって


お兄ちゃんの椿さんを取っちゃいそうで怖かったんだ


だから僕はアメリカに転校したんだ


高校卒業したらこっち戻ってきたけどね


アメリカに行っても


僕の椿さんを好きな気持ちは止められなかったんだ…


ぼくって最低だよね



僕がお兄ちゃんを殺したのにお兄ちゃんの彼女を好きになるなんて…




そうやって思いつめてたらまた手紙が届いたんだ





その手紙のおかげて僕は勇気をもらえた




だから椿さんにふさわしい男になれるようにあのメガネを止めてコンタクトに


ボサボサ頭もしっかりセットするし




かっこよくなれたら、自分に自信が持てたら、それで椿さんにまた会えたら伝えようと思ってたんだ









椿さん



ずっと前から好きでした


今もこれかもずっと好きです



こんな僕で良かったら付き合って下さい」

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