【RAB】生涯かけて愛する沼を探し中！

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部屋にある鏡で前髪だけ整えようとすると
さっきまで泣いてた代償で
目の周りの化粧がほとんど落ちている



「うわぁ……さいあく」



でも、写真撮ってもらえるなんて嬉しい
後で私のでも撮ってもらおう




「自撮りでいいかな？
　はい、うつれる？」




少し距離を空けカメラを持って
私の身長に合わせて
少し膝を曲げてくれるドラゴンさん




……頑張れ、私
ちゃんと向き合うんだ





遠慮している距離を詰めるように
ドラゴンさんに近づいた



近すぎたかな
チラッと横を見たが気にしてなさそう



「とるよーー」




その声に合わせて
ダブルピースをした




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青視点





彼女は鏡の前で前髪を直してる
その間に、カメラを自撮りモードにして
自分も確認




やばい、俺めっちゃニヤけてる
今、あいつらがいたらいじられてるだろうな




あぶなっ




たった数時間だったけど
すごく心地のよくて、楽しかったな
あんずさんの人柄なんだろうなぁ

だからこそ、彼女のために何かしてあげたいと
思っての提案をしたつもりだけど

「もっと一緒に」を自分が求めていただけ



……これ以上は考えるのはやめとこ
身分違いってやつだな





そう決めて、あんずさんに声をかける



「自撮りでいいかな？
　はい、うつれる？」



そう声かけるとすすっと走ってきて
さっきのゾマたちよりも近い距離に来た




あっ……やばい



俺だけという特別な対応にニヤけそうになる
ただ、今はオタク精神に蓋をして
彼女との写真に力をかける




「とるよーー」


俺の声かけに彼女はダブルピースをした



「…ちょっとそのまま待って」



そう言って、俺は
少し後ろに立っていた彼女の横
肩がぶつかりそうな距離に行き




「…ごめん
　近くで撮りたくなって
　おじさんのわがままってことで笑
　いくね、はいちーず！」

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