幼なじみの千冬くん

＊ ページ21

千冬｢ で、用って？｣



千冬も千冬で絡められた腕を振りほどこうとしない

ああこれみてるの結構しんどいな、
もう家に帰りたいすぐそこだけど。


美沙｢あ、えっと千冬くんち猫飼ってたでしょ？あの黒猫の｣


千冬｢ああ、ペケJのこと？｣



美沙｢あそう！私猫好きなんだよね、だから見てみたいな〜って思って！触りたいの！｣



千冬｢あ〜まあいいけど、あいつ結構人見知りだから触れっかわかんねーぞ｣




あと何回私はこの光景を見なくちゃいけないのか。
てか膝痛くて立ってらんないし
私を差し置いてまた二人の世界作っちゃってんじゃん、


もういいや帰ろ。



梨花｢私帰るね｣




千冬｢え、おい待てよ｣




梨花｢千冬は美沙ちゃんの事でも送ってけば？もう暗くなってきたし私すぐそこだからもういいよ｣




美沙｢え！いいの？？ありがとー千冬くん！｣



語尾にはもれなくハートまでついてきそう



てか流れ的に千冬も美沙ちゃん送るしかないしなんで余計な事言ったんだろう私、ただのお人好しじゃんか


膝は痛いし千冬は取られるしもう最悪



千冬｢え、梨花お前怒ってんの？ちょ、おい待てって｣




千冬が腕を掴もうとしたけど
振り払って走って家に帰った

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