幼なじみの千冬くん

＊ ページ16

シーンと静まり返る保健室。
そう言えば今日は保健の先生も出張で居ないらしい。






咄嗟に保健室来たけど、なんかほんとに体調悪くなってきたかも。少し頭が痛い。
昨日寝れなくて夜更かししたからかな。




一旦椅子、座ろ。
でも授業も出なきゃだし、ある程度したら戻らないと…





ガラッ



千冬｢梨花？いる？｣




梨花｢ 千冬…？え、どうしたの？｣




千冬｢どうしたも何もねーだろ、お前が体調悪いって言うから心配で見に来たんだよ｣



そう言って私の元へ歩いてくる。



千冬ってやっぱずるい。



梨花｢千冬が心配とか珍しいね、どういう風の吹き回し？｣




千冬｢うっせーな、人が心配してやってんだからお前は黙って寝てればいーの｣




千冬の言う通り、本格的に頭痛が酷くなってきた為ベッドに移動しようと椅子から立ち上がる。





ベッドに向かって足を踏み出そうとするが急に視界がぐらりと傾き あ、やばっ目眩…



と思った瞬間にはもう意識を手放していた。

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す