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最凶26 ページ12

一郎side



ぎゅぅっ……と約3分程していた。

長いな……
そろそろ離さないとダメかな……
いちろーくんも疲れているだろうし、

そう思って上を見ると、
いちろーくんの目には






大粒の涙が浮かんでいた。
思わずぎょっとしかけたけど、次のいちろーくんの言葉を聞いて、固まってしまった。







一郎「A……ッ、生きてた……」
『いちろーくん、ごめんね。何も言わずに消えちゃって、ごめんね……』



私はなんて言葉をかければいいのか分からなくて、もう一度、私はここにいる、ということを証明するかのごとくぎゅうっ……っと抱き締めた。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一郎side

Aに抱きついた時、ふわっと鼻腔に入った香り、懐かしいと感じてしまうあの香りを認識した途端、俺は泣きそうになっていた。いや、もう泣いていたのかもしれない。

だってAがぎょっとした顔をしていたから。



そんな顔さえも嬉しくて、俺はつい、

一郎「A……生きてた……」

そう言ってしまった。


Aを困らせてしまうと思っていながらも、堪えきれない言葉が漏れた。


するとAも口を開き、

『いちろーくん、ごめんね。何も言わずに消えちゃって、ごめんね……』


そう言った。


それからぎゅうっ……っとまた抱き締めてくれて、それが嬉しくて、あの頃とさほど変わらない身長差も懐かしくて、









俺は、俺たちは周りが見えなくなっていた。







二郎「……に、兄ちゃん?ソイツ……誰?」
一郎「ッ、あ、えっと、ごめんなA」
『ん〜ん、大丈夫。えっと、初めまして、入間Aと申します。いちろーくんの、お友達です。』
一郎「ほら、前写真見せたこともあるだろ?」
『うっそ、待ってよ何?!写真見せたの?!どの?!』
一郎「お、落ち着けよ……」
三郎「……あぁ、あの。、えっと、入間Aさん?ご安心を、所謂〈TDD解散の日〉の写真ですよ。」
『……えと、ありがとう……お名前は?』
三郎「あぁ、これは失礼を。僕は山田三郎と申します。」
二郎「あっ!俺山田二郎!」
『いちろーくんの弟クンたち?』
一郎「あぁ!そうだ!」





山田家の遺伝子……強い……美形……顔がいい……あ、これはおにぃやさまときくん、りおーさんもか。

番外編 4月1日→←番外編 2月14日



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R−アル−(プロフ) - 了解です!待ってますねー!! (2020年7月14日 19時) (レス) id: 8b5171215e (このIDを非表示/違反報告)
焔蘭 - アルファさん» ありがとうございます!!何回も読み直しちゃってください (笑) (2020年4月23日 11時) (レス) id: b14d67f60a (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - ヤバいです!何回も読み返したくなる面白さ・・・ (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
焔蘭 - 岸ゴングさん» 了解致しました!読んでくださりありがとうございます!! (2020年4月5日 18時) (レス) id: 3b0776344f (このIDを非表示/違反報告)
岸ゴング(プロフ) - 過去編で号泣しました。最高です。更新頑張ってください!(入間兄弟の喧嘩とか見たいです) (2020年4月4日 3時) (レス) id: 7ebcd8f750 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:焔蘭 | 作成日時:2019年11月24日 23時

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