それでも僕はいつも君を探している2 (ページ35)

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Part85 ページ35

あなたside

ついに今日は卒業式。

名前が呼ばれて卒業証書を貰う秀ちゃんの姿を見つめる。

やっぱり…寂しいな…

式も終わり私達は片付け。

来年は私達も卒業か。

卒業生たちは外に出て最後の別れを惜しんでいた。

秀ちゃんの姿が見つからない。

実「あっち…」

実彩子が見つめる先をみると、秀ちゃんと與先輩はたくさんの女子に囲まれていた。

「ふふっ…大変だ…」

実彩子はちょっと怒ってる。

「大丈夫だよ。與先輩は実彩子の事しか眼中にないんだから。」

実「それでも…嫌なの！」

可愛いなぁ。

実彩子と話ながら待っていると、秀ちゃんと與先輩がやっと来てくれた。

「ふふっ、二人ともボロボロ。」

秀「あーもう！」

「秀ちゃん…卒業おめでとう。」

秀「ありがとう。」

そう言って抱きしめられる。

「ちょっと実彩子たちもいるのに…」

だけど、実彩子たちも同じような感じだった。

「秀ちゃん…」

秀「明日から寂しくて泣くなよ？」

「バカ…」

寂しくて寂しくて涙が出る。

秀「後1年か…」

「ねぇ？私も秀ちゃんと同じ大学行きたいな…」

秀「ま、まじで？」

「うん。」

秀「めっちゃ嬉しい…待ってるからな？」

「うん…だから浮気しないで待っててね。」

秀「ばーか！誰がすんだよ！」

「したら同じ大学行かないから！」

秀「だからしないって！」

「ふふっ。」

秀「ったく…」

秀ちゃんは私にキスをしてくれた。

たくさん人がいるのに…もう…

「もう帰るんでしょ…」

秀「なんでそんなに冷たいんだよ。」

「私は部活だから…」

秀「今日はみんなでカラオケに行くんだ。」

「それは楽しそうで。行ってらっしゃい。」

秀「ねぇ…A！」

「何？」

秀「Aのおかげで楽しい高校生活が送れたよ。マネージャーとしても彼女としても支えてくれてありがとう。Aがいて本当に良かった。」

「秀ちゃん…」

ずるい…

「私も…秀ちゃんに出会えて幸せ…こちらこそありがとう。」

秀ちゃんはもう一度抱きしめてくれて、私達はキスをした。

先輩…私もすぐに追いかけるからね。