next-door neighbor 2 (ページ18)

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Part68 ページ18

あなたside

まーくんがいなくなると私は勇気を出して秀太の部屋に行く…ことは出来なかった。

怖かった…拒絶されることが…

玄関から動けずにいると外から足音が聞こえて来た。

家の前で止まるとインターホンが鳴る。

扉をすぐに開けると驚いた表情の秀太くんがいた。

「秀太くん…」

末「Aちゃん…」

秀太くんは優しく抱きしめてくれた。

末「今…アイツが来たんだ…」

「えっ？な、なんで…」

末「Aの事、好きだって…」

「そんな…」

末「Aちゃんはどうしたいの？」

「どうしたいもなにも私は秀太くんが好き。そばにいたいのも秀太くんだけ。」

取り乱したように叫んでしまった。

末「良かった…それを聞いて安心したよ。」

「ごめんね…」

末「いや、Aちゃんは悪くないって。」

「秀太くんが嫌な思いするって分かってたんだけど、まーくんの上京したばっかりの不安な気持ちとかも痛いほど分かって…それに大切な友達だったし。まさか私の事好きだなんて思ってもいなくて…」

末「Aちゃんの事取られちゃうんじゃないかって思った。ちゃんとAちゃんの気持ちも聞いてやってないのに。」

秀太くんの優しさに私は心が痛んだ。

末「それでさ、話しがあるんだけど。
ここのアパート出て一緒に住まない？」

「えっ…」

末「やだ？」

「ううん、嫌じゃない。嬉しい。」

秀太くんはニコッと笑ってキスをしてくれた。

末「今度の休み、温泉じゃなくてAちゃんの実家に行かない？」

「北海道に？」

末「だって、一緒に住むんだから許し貰わないといけないだろ？っていうか俺が嫌だわ。」

「秀太くん…」

末「それに俺、詐欺師だと疑われてるんだろ？」

「ふふっ、そうだったね。」

末「ったく笑い事じゃねぇから…」

そう言って笑ってる秀太くんを傷付けてしまって後悔する。

末「もう今週だし、飛行機取れるかな？」

そう言って携帯を取り出し真剣な顔で検索し始める秀太くんの横顔にキスをした。

末「えっ…？」

「ごめん…つい…」

末「飛行機探すの後回し…」

そう言って秀太くんの顔が近付いて来て私達の甘い一時が始まった。