坂道の短編集 (ページ20)

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君のために　森田！ページ20

森田side

いつからなのだろう。
私がこんなにも変わってしまったのは。

ドスッ！ﾄﾞｶｯ！

男1:「うっ！」

男2:「おまえ！！覚えてろよ！」

タッタッタッ

松田:「ひかる、相変わらずだね。」

田村:「ひぃちゃんやめや。もう。」

藤吉:「...私は、ひかるについてく。好きにしい。」

森田:「私は...」

中学生の頃から、ずっと私についてきてくれた松田と保乃ちゃんそして夏鈴。夏鈴以外はいつも喧嘩はやめなよと言ってくれた。

森田:「私、やめるつもりないよ。」

松田:「ひかる...」

田村:「ひぃちゃん」

空気が重く、私には耐えられない場だったのではや歩きで去った。

藤吉:「ひかる。...私は、ひかるについてくから。」

夏鈴は私の気持ちに気づいてくれているのか、いつもそばにいてくれる。
相棒みたいな存在だ。

松田や保乃ちゃんがいなくても、夏鈴が傍にいてくれたらそれでいいと思うようになった。

松田side

ひかるがおかしくなったのは、ひかるの親が離婚してから。大好きだった姉とも別れて、私達でなんとかしよう！と思ったのに、いつの間にか不良になって全員から恐れられる存在になった。夏鈴はそんなひかるにずっとついていってるが私と保乃はもう限界だった。

どうしようか。
そんな話を保乃としながら帰っていた。

田村:「誰か、ひぃちゃんを止めてくれるような人おらんのかな...」

松田:「. . .あ、一人いるかも」

田村:「誰？」

松田:「新校舎の人なんだけどね。私の知り合いで、昔ひかるのこと好きだった人。」

田村:「え、ひぃちゃんと知り合いってこと？」

松田:「ううん。まだ不良になってなかったとき、私達といたひかるをたまたま見て好きになったらしい。笑」

田村:「ひぃちゃんは？」

松田:「かっこいい人って言ってた。憧れてるらしい、Aに。」

そう、AA。
桜坂高等学校、新校舎¨桜¨の花びら。

私達は、旧校舎”欅”のマジョリティー。いわゆる落ちこぼれや挫折した人がいる場所。まぁ、あとで詳しく説明しますよ。