坂道の短編集 (ページ14)

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なくした記憶を戻すために　しーちゃんページ14

瞳月side

いきなりやけど
私の元カノ、いやカレ？だった人は櫻坂の先輩なんです。だけど本人は気づいてない様子。でも、変なんだよな。

的野:「どうかした？」

小島:「すごい顔してるよ」

山下:「あ、いや何も。」

的野:「Aさんのこと？」

そう、3期生の中で私とAの関係を知っているのは美青と凪のみ。こうして話を聞いてもらったりしてる。

山下:「なんかさ、私の知ってるAじゃないんよな...」

小島:「どゆこと？」

山下:「付き合ってた記憶がないんかもしれへん。」

的野:「そんなことは、」

山下:「あるんやって。普通、元カノに再会したら気まずいやろ？そんなんもないし普通に話かけてくるし...」

小島:「じゃあ、幼馴染みのまんまってこと？」

山下:「そうやねんな。」

小林:「へぇ～」

田村:「そうなんや」

山下小島的野:「！！！」

的野:「由依さん...」

小島:「保乃さん...」

山下:「えっと、今の聞いてましたか？」

小林:「うん、ばっちり！」

田村:「相談やったら保乃らも乗るで！」

ってことで、なぜか由依さんと保乃さんも加わり会議が始まった。

田村:「ってことはAは付き合ってた記憶がないんや...」

小林:「謎だね。なんでないんだろ...」

めっちゃ普通に話を聞いてくれる。
え、驚かないのかな？女の子同士だし
そのことに気づいたのか、由依さんが話してくれた。

小林:「実は言うと、保乃はひかると付き合ってるから。私も理佐と付き合ってるし、みぃちゃんも土生ちゃんと付き合ってるしあと、」

田村:「もうええです！！笑」

小島:「いっぱいいらっしゃるんですね。すごい...」

的野:「わぁ、りさぽん～」

山下:「そうだったんですね。」

小林:「だから、安心して瞳月ちゃん。」

田村:「私、Aになんとなく聞いてみるわ。そうだ！このメンバーのグループLINE作りません？」

小林:「あぁ、情報交換ってやつ。」

山下:「お願いします！！」

的野:「私も聞いてみる！」

小島:「ちょっと調べてみます！」

みんな:「頑張るぞー！」

私嫌だよ。
Aと一緒にいてあんなに楽しかった日々を私しか覚えてないなんて。

だから、待ってて。

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