あれ？私ってどこから来たっけ。【鬼滅の刃】

第9話:我妻善逸 ページ10

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そして早くも4日経ってしまった。
最後の最後まで呼吸を使う事が出来なかった。
あーーあ、才能無いんだろうな。



ていうか…


霧子さんにもらった最終選別が行われる藤襲山までの地図。かなり詳しく書かれていてわかりやすい。あと花柄の羽織りと刀も持たされた。


そして今向かっているのは死ぬかもしれない試験…。
可愛い子には旅をさせよということわざあるけれど、死ぬまで追い詰める事ないじゃないか…。



しかも7日間生き延びなくてはいけないって、
何が私を待ち受けているのか…。
あ、もうすぐ着くな。死が近づいてるわ。


それにしても…

後ろを振り向く。すると背後、かなり近くに男の子がいた。


そう。かなり近くに。男の子の息が吹きかかるくらい。
『何ですか。近いんだけど…』

そう言うと、ﾋｬｧｯｯと言ってその男の子は座り込んだ。


ﾋｬｧｯｯって……


『だ、大丈夫？』
そう言って手を差し伸べると、ガシッと勢いよくその手を握られた。
さすがに勢いが良すぎたので


『うわぁっ！？』
と声が出てしまった。


「あ、あのあのあのあのね、ごめんねいきなり！！！俺もこの先に用があって！！！君ももしかしたら最終選別の子かなと思って！！！気になって近づいちゃったんだ！！あーーーーーこんな可愛い子だったなんて！！近づいて良かったｱﾞｱﾞ！！結婚してぇーーーーっッ」


と、とてつもなくでっかい声で叫ばれた。

うるさすぎる。


『えっと…声…もっと小さく…』


「ｱﾞーーーーーー！！！！俺は死ぬ前にこんな可愛い子と付き合えるのか嬉しいいぃ！！！！！」


『誰と誰が』


付き合う…？何をぶっ飛んだ事を言ってるんだこの人は…。
彼も最終選別を受けに来たんだろうけど緊張感が全く無いようだ。余裕こいてんのか？？？


「お、俺、俺善逸。我妻善逸っていうんだ！！善逸って呼んで欲しい！！！そして君の名前も教えてええええ」

聞いてもない名前を聞かされてしまった。
ああ…、私無視が出来ないんだよな…。

『A…、苗字は覚えてないから名前だけだけど…』

そう言うと

「Aちゃああんんんんんんん！！！！かっっっっわいい名前だぁあああ！！！え、じゃあ結婚したら我妻Aだね！！今から使っていいよ！！！是非使ってえぇえ！！！！」

誰が使うかい。


『遠慮させてもらうね』
「うわぁぁんなんでえぇええええもう浮気したの！？誰？え、ほんと誰シメに行くから相手の名前言って。」


この人怖い。

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