第8話:手合わせ ページ9
✼̥୭*ˈ
振り回す振り回す振り回して振り回す。
私はどうだという顔で茂造さんを見た。
すると、
「全然出来てない。まあ、初めはこんなもんか」
と言われた。
厳しいなあ…
その後に霧子さんの呼吸も見せてもらった。こちらはふわふわしていて綺麗だった。
それから、基礎として山を往復3回に挑んだが、1往復でバテてしまった。しかし力を振り絞り、死ぬ気で残りを往復した。
次は素振り500回。
往復よりは楽だろうと思っていたのだが、10回過ぎると腕が上手く上がらなくなってしまっていた。
それを毎日繰り返し、1ヶ月が経過した。
相変わらず私は呼吸が使えない。
体力はついたものの呼吸が上達しない。
あーあ、振り回していればいいだけじゃないのかな。
開き直る。
すると霧子さんが来て
「Aちゃん、実は言ってなかったんだけれど鬼殺隊に入るための試験が4日後にあるの。」
いきなり告げられた事実。
いきなりすぎないか?4日後には私は桃太郎達の仲間入りする為に試験を受けに行かないととか…心の準備が出来ない。
無理だ!!!!!!!!!
となっていると、
「おいA、1度手合わせしとこうか」
茂造さんがいきなり喧嘩ふっかけてきた。
負けるよ?絶対。
痛いの嫌なんだけど
「構えろ」
と言われたので構えた。
すると、初め!と霧子さんが言った瞬間茂造さんが木刀を持ち、凄い勢いで私に向かってきた。
木刀が私に当たりそうになると、私は必死になってそれを受け流す。
それを何度も何度も休む間もなく繰り返され、私もそろそろ限界が近づいていた。
「そこまで」
という霧子さんの制止の声にほっとし膝をつく。
つ、疲れた…!
なんだ、今の…必死だったから分からなかったけど…。
「お前…わしの攻撃を全て受け流すなんて…」
茂造さんは私に驚きの表情を向けていた。
するともう一度口を開き
「呼吸が使えずとも、刀が使えればこっちのもんだ。お前は十分戦えるだろう。最終選別、生きて戻れ」
と言われた。
は?
生きて…戻れ?死ぬの!?!??!?!!
『死にたくないんだけど!!!!!!!!やだ!!死ぬなら行きたくない!!!!』
「行きなさい」
『…はい。』
霧子さんの冷めた表情に私の頭も冷めた。
375人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そこら辺の水道水(プロフ) - ごめん読み返しすぎてそろそろ次度のセリフ言うかなぁ〜なんとなく覚えつつある水道水だよ() (2021年3月4日 10時) (レス) id: d5e7447fc4 (このIDを非表示/違反報告)
りぃな(プロフ) - 颯さん» 失礼致しました。訂正致します。ご指摘有難うございます。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: df3b10c5cc (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - 初コメ失礼します。最終選抜ではなく最終選別です。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: e2ffa37dcb (このIDを非表示/違反報告)
りぃな(プロフ) - 心さん» この度は小説を読んで下さり有難うございます!そしてコメントも有難うございます!初めてのコメントで心が踊りました。面白いと言って頂けた事が物凄く嬉しいです!!モチベがぐんぐん上がるので更新の方頑張りたいと思います!!(*^▽^*) (2020年3月8日 0時) (レス) id: df3b10c5cc (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2020年3月7日 20時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りぃな | 作成日時:2020年2月25日 3時