あれ？私ってどこから来たっけ。【鬼滅の刃】

第25話:どうでもいい。 ページ28

カナヲside




どうしてこの人は、私に良くしてくれるんだろう。
この人…Aちゃんを見ていると、ずっと私に優しくしてくれた。微笑みかけてくれたカナエ姉さんを思い出す。



仲良くなりたい。そう言ってくれたAちゃんに目が離せなくて、少し興味を持ってしまった。



いつもなら笑っているだけなのに、その時は何故か口を開いてしまって



名前を教えてしまった。そして、私が2日間何も食べていないと言うと慌てて食べれるものを取ってくる。と言いどこかへ行ってしまった。



どうして、

どうしてそこまで私の為に行動が出来るのだろうか。




いや、どうでもいい。
Aちゃんがどんな気持ちで仲良くなりたいと言ってくれたのか。そんなのはどうでもいい。



どうせ今だけの関係。
私は仲良くなりたいと思わない。




どうでもいい。どうでもいい。
何もかも、どうでもいい。




少し時間が経ってからAちゃんは色んな実を抱えて戻ってきた。



戻ったよー！と言う彼女は満面の笑みを見せ、こちらに駆け寄って来た。




いつも通り、いつも通り何も言わず笑っていよう。
そうしたらAちゃんも、つまんなくなって何処かへ行くだろう。


私が何も言わずただじっとして笑っていると




『怒ってる…？ごめんね。お腹すいたよね…』



と寂しそうにAちゃんは呟いた。

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