はち ページ8
俺達は鬼を殺し、藤の花の家紋の家に泊まった。
「よもや!よもや!」
『ここ料理は全部美味しいね!』
「……」
夕餉を用意してもらい、食べる。コイツら、知ってるけどマジでうるせぇ
『あ、実弥ちゃんお腹すいてないの、食べてあげるね』
「あァ!?」
「よもや!不死川は腹が減ってないのか」
Aと煉獄が箸を持ってこちらに向かってくる。
『うへへ、いただきマース!』
「美味しく食べなくてはな!」
「てめぇ!!来んじゃねぇ!!」
煉獄とAは、鬼殺隊の中でも怪力の持ち主だ。そんな二人に迫られては勝てる気がしない。
「やめろっつってんだろォ!!!」
『きゃー実弥ちゃん怒っちゃった』
「Aの天ぷらを食べていいぞ!不死川!」
「いらねぇよ!!自分の分だけ食っとけ!!」
『ちぇー』
その後は普通に過ごし、明日の準備をした。風呂に入り、浴衣を着て寝る準備をしていた時だった。
『ねぇねぇ、実弥』
Aが珍しく、真剣な顔をして俺を呼んだ。Aの傍によると、いい匂いがした。少し緊張する。やっぱりコイツは喋らなければ……なんて思っていた。
『これから、枕で遊ばない?』
「は__」
反応しようとする間もなく、Aに枕を顔面に当てられる。馬鹿力で当てられた俺はぶっ飛んだ。幸い襖が犠牲になることは無く一直線に外に飛んだらしい。
「ハッハッハ!!不死川よく飛んだな!!では次は俺の番だ!」
『杏寿郎、私は手加減はしない。』
枕をぶつけ合う音がする。なんでだ、なんでだ。Aを女だと見てしまった自分を殺したい。
激痛の走る体を起こしながら、Aを睨む
『枕の呼吸 壱ノ型
明日は早いんだから早く寝なさい!!』
「ぐはっ!!」
「Aッッ!!くだらねぇ事で呼吸使ってんじゃねぇ!!」
お遊びで呼吸を使ったといえ、Aの怪力の前では煉獄は手も足も出なかった。枕で鳩尾を殴られた煉獄は倒れる。煉獄は呼吸の名前の通りに、眠ってしまったのだろうか、起きる気配が無かった。
『はー、楽しかったァ!』
Aは満面の笑みで俺を見る。
『……実弥いつまでそこにいるの?
もう寝たら?明日早いんだから』
「ぶっ殺す」
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Kuromame(プロフ) - シホニャンさん» コメントありがとうございます。私も実弥たん推しです。更新頑張ります。 (2020年4月21日 22時) (レス) id: dfc834b505 (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 獪岳と実弥推しです。小説面白い。更新楽しみしています (2020年4月21日 10時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kuromame | 作成日時:2020年4月7日 0時