さんじゅうさん ページ33
あっという間に時はすぎて、獪岳は姉ちゃんと一緒の鬼殺隊に入った。
姉ちゃんは獪岳が入隊してから、ほとんど家に帰ってこなくなった。
本調子になったらしく、毎日任務に行っているらしい。
俺も爺ちゃんからの許しを得て、鬼殺隊の最終選別に行くことになった。
俺は明日死ぬ。
最後まで会えなかった姉ちゃんに手紙を書いていた。
"姉ちゃんへ
俺とんでもない弟だったと思うけど、姉ちゃんだけはいつも優しくしてくれた。今まで会った中で一番素敵で、心の優しい女の子だったよ。俺は弱いしすぐ泣くし、きっと生きれないから、手紙を書いたんだ
どうか、俺の分まで、姉ちゃんは幸せになって…
『なにこれ』
「え!?」
『私への手紙……?』
「ち、違うよ!!違う!!」
『うそつけー』
姉ちゃんは俺から紙を取り上げて、読み始める
「今読んじゃダメ!!」
『……』
「ね、姉ちゃん……?」
静かになった姉ちゃんの肩を掴む
『っ……』
姉ちゃんは、紙を破った
『お姉ちゃんより先に死のうとするなんて、許さない
絶対、生きて帰ってきて』
姉ちゃんは、俺を抱きしめた
俺は、いつの間にか寝ていた
姉ちゃんもいつも間にか消えていた
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Kuromame(プロフ) - シホニャンさん» コメントありがとうございます。私も実弥たん推しです。更新頑張ります。 (2020年4月21日 22時) (レス) id: dfc834b505 (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 獪岳と実弥推しです。小説面白い。更新楽しみしています (2020年4月21日 10時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kuromame | 作成日時:2020年4月7日 0時