し ページ4
『いただきます!
美味しいー!流石獪岳!すっごく美味しいよー!箸止まんない』
夕餉の準備は獪岳がしてくれたらしい。ちゃぶ台の上に魚が中心となった料理が置いてあり、野菜の煮物など、とても美味しそう。だが視線が俺を殺しに来てる。箸を動かしたくても、動かせない。
『善逸も食べなよー、獪岳の料理すっごく美味しいんだよ!』
「う、うん、食べる…」
「チッ…お前のために作ったんじゃねぇ」
「仲良くせんか!」
「いでっ!」
獪岳はジジイに殴られた。
『美味しい美味しい、獪岳はやっぱりすごいね』
満面の笑みで食事をする姉さんはすごく可愛い。幼い女の子みたいだ。守りたくなるような。
「当たり前だ!俺が作るんだから美味いに決まってる」
『いい子いい子、お姉ちゃん獪岳のこと大好き』
「やめろ、姉さん!」
食事中にも関わらず、獪岳に抱きつき頬を擦り寄せる。いいなぁ俺もされたい。
獪岳か姉さんに気を取られてるうちに、魚を食べる。
「!……美味しい」
「うるせぇ!!食うんじゃねぇ!」
『でしょ!でしょ!獪岳は天才なんだよ!』
姉さんは自分の事のようにとても喜んでいた。
「……姉さん、やめてくれ、恥ずかしい」
『え、無理。獪岳大好きー』
「っ、姉さんっ!!」
さっきからこの二人のイチャイチャを見せつけられている。獪岳は少し顔を赤くしてる。ジジイは手を休めることなく食べてるし。
『善逸、この煮物の野菜はね、畑で作ってるんだよ。今度善逸も一緒に野菜作ろうね、すっごく美味しいんだよ』
姿勢を正して、姉さんは俺に話しかける。
「野菜作りはAに任せるといい。枯れさせた事がないんじゃ」
『そりゃ作物も命だからね、大切に育てないと
あと、水やりは日替わりだからね、善逸は今度獪岳と一緒に水やりしてみて!』
「げっ」
「おいてめぇ、いま何つった?」
『獪岳!弟には優しくしなさい!』
「こんなん弟じゃねぇ!!」
『弟じゃないなら、なんなのよ!!!
ふふっ、残念だけどね
善逸は女の子にしか興味無いわ!』
「姉さん気持ち悪いこと言うなよ!!」
「……善逸、Aと獪岳はいつもこんなんじゃ」
「なんだこりゃ」
123人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Kuromame(プロフ) - シホニャンさん» コメントありがとうございます。私も実弥たん推しです。更新頑張ります。 (2020年4月21日 22時) (レス) id: dfc834b505 (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 獪岳と実弥推しです。小説面白い。更新楽しみしています (2020年4月21日 10時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Kuromame | 作成日時:2020年4月7日 0時