にじゅういち ページ21
俺は、少し家から離れたところで、薪を拾っていた。沢山歩いた。
徐々に家が見えてくる。疲れた。帰ったら無一郎に飯の用意をさせよう…
『無一郎くん、蹴鞠上手だね』
「本当?嬉しい」
『もっと高く蹴ってみて!』
「こ、こう?」
『出来てるよ!すごいよ、無一郎くん!』
「へへ…ありがとう」
『じゃあ次は、何する?』
「Aさんの…… 刀が見たい」
『分かった!』
馬鹿女の声がした。
「無一郎!!何やってるんだ!!そこの馬鹿も!!」
『あ、おかえり、有一郎ちゃん』
「おかえり!」
俺は薪を雑に置き、無一郎の隣へ歩いた
「おかえりじゃないだろ!!何遊んでるんだ!」
「ご、ごめん」
『違うよ、私が無一郎くんを誘ったの』
「……チッ…俺が一人で薪を取りに行ってたのに、無一郎は遊んでたのか。
泣くな弱虫。誰もお前を守ってくれないぞ」
「……っ、」
無一郎が泣き始めた。必死に声を我慢している。
女は、無一郎の腕を引き寄せ
泣いている無一郎を抱き締めた
『私が守るよ』
「!」
『有一郎くんも、私が守るよ。』
突然、視界に栗色の髪が入った。俺は無一郎と一緒に抱きしめられていた。
『心細いよね、私も気持ちわかるよ。
鬼殺隊に拾われる前は、私は、ずっと一人だったから。
私は、鬼殺隊に守ってもらった
だから、私も
"君たち"を守るよ』
すごく、嬉しかった。
涙が、溢れた。
『一緒に…行こう。戦わなくていいよ。剣を握らなくていいよ。私の傍で暮らしていればいいよ。
私が絶対に、あなた達を、悲しませないから…』
123人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Kuromame(プロフ) - シホニャンさん» コメントありがとうございます。私も実弥たん推しです。更新頑張ります。 (2020年4月21日 22時) (レス) id: dfc834b505 (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 獪岳と実弥推しです。小説面白い。更新楽しみしています (2020年4月21日 10時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Kuromame | 作成日時:2020年4月7日 0時