じゅうよん ページ14
「獪岳!夕餉の時間じゃ、食べなさい」
「今は、腹減ってないんで」
「……」
俺が夕餉を作ってちゃぶ台に並べても、獪岳は姉さんの手をずっと握っていた。姉さんの音は、さっきよりは大きくなったけど、違和感を感じる。
なにか、悪い音がする。
起きたら、聞いてみようかな。
味噌汁を飲みながらそんなことを考えていた
『…かい、がく?』
「っ!姉さん!!」
「Aが起きたか!?」
『…そっか、私帰って来れたんだ…よかっ_』
「姉さんっ!!」
獪岳が姉さんを抱き締めていた。
「獪岳!Aの傷が…」
爺ちゃんがそう言うと被せるように姉さんが
『ごめんね、獪岳。心配させた?』
「当たり前だ!!アンタが居なくなったら、俺はっ……」
『私はちゃんと生きてるよ、大丈夫だよ』
姉さんは獪岳の背中を撫でていた。
『私は、大丈夫だから、ね、獪岳。
皆とご飯食べてきなさい』
「っ……、」
『…私のために、泣いてくれてありがとう』
姉さんは起き上がった
『一緒にご飯食べよう』
「A、怪我をしたばかりじゃ、寝てなさい」
『大丈夫だよ、お爺ちゃん!ご飯食べたらすぐ寝るから!
私と獪岳のご飯は?』
「い、今準備するよ!」
『ありがとう善逸!』
姉さんは獪岳の背中を撫でて落ち着かせていた。
『皆、心配してくれてありがとう
私、大丈夫だよ』
「そうみたいじゃな」
「次、こんな事やったら姉さんのこと、許さねーからな」
『えー、怖い怖い、』
姉さんから
嘘つきの音がした
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Kuromame(プロフ) - シホニャンさん» コメントありがとうございます。私も実弥たん推しです。更新頑張ります。 (2020年4月21日 22時) (レス) id: dfc834b505 (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 獪岳と実弥推しです。小説面白い。更新楽しみしています (2020年4月21日 10時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kuromame | 作成日時:2020年4月7日 0時