金塊探しの旅 〜陸〜

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石「犯人はホワイトチャペルと似たこの札幌の街で犯行現場の位置まで再現しようとしていたんですッ！

ジャック・ザ・リッパーが殺害した5人目の犯行現場はここ！！」

石川が地図に印をつけた

石「つまり札幌で最後の殺人が行われる場所は…

札幌麦酒工場です！！」

『…』ﾋﾞｸｯ

サムルの肩が大きく飛び跳ねた

石「ふう…たしかに伝えましたよ…」

永「もういい休め！
石川…！お手柄だ見直したぞ！！」

石「あんたらの蝦夷共和国ってのがおもろしそうだからどうしても見届けたくてね」

その言葉に永倉は泣きそうになった

が

白「おい啄木ちゃん、この絵葉書…

東京から札幌薄野遊郭に出張してきてる話題の花魁じゃねぇか

まさかお前本当はこの事件を解決させた手柄であわよくばって魂胆だったのか？」

すぅーっと永倉が立ち上がった

石「だって花魁は…！
大金積んでも好かれないとやれないんですよ？」

永「あ〜あ…

ﾀﾋんでバッタに生まれ変わればいいのに」

永倉達を見ていた土方が視線をサムルに移した

土「サムル、さっき石川が札幌麦酒工場と言ったときに反応を示したが何かあったのか」

『あ、いや…そのだな…………』

杉「何があったの」

ずいっと杉元が顔を寄せる

『え、えっと…その、あの〜』

杉元の圧に耐えきれなくなったサムルは有古の後ろに隠れた

『絶っっっったい怒らないか…？』

杉「怒らない」

『じゃあ……
さっき札幌麦酒工場の近くで捜索してたんだが……
確信はないのだがジャック・ザ・リッパーらしき人物に会ってしまって…
そいつに近々あなたを迎えに行きますねって言われて…』
　
言った瞬間杉元のオーラが一層濃くなった

『お、怒らないって言ったじゃないか！！！』

今度は牛山の後ろに隠れた

杉「なんで早く言わないの！？」

『す、杉元が怒るからだ！』

杉「心配してるからだよ！」

『ならせめてもう少し怖くないように怒ってくれよ！』

ぎゃーぎゃーと喧嘩を始める二人

ア「二人共辞めるんだ！」

白「とりあえず、サムルちゃんはこれから一人で行動しないでね？
すぐ狙われちゃうんだから」

『好きで狙われてるわけじゃない』

ぷうっと頬を膨らませ、拗ねる

全「(可愛い！！)」

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