金塊探しの旅

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白「さて、この馬どうするね？」

杉「え？どうするねって…
この馬は軍が使ってたものたし売ったらあしがつくかもしれん、置いていくには惜しいし
ホラ、もうこんなに俺になついてる」

杉元は馬を撫でながら言う

白「いやいや連れていくには目立つ
今後どんな落とし穴があるかわからねぇ

ケチケチしないで証拠隠滅に処分した方がいい」

ア「レタラにもご褒美をあげたい」

白「決まりだな」

ヒヒィン？




白「馬肉といったらやっぱ桜鍋だよな？！
浅草の吉原で一度食べたことがあるんだ
あれはうまかったなぁ」

ア「サクラナベ？それってどんなものだ？」

杉「馬肉をすきやき風にして食べるんだ
東京で流行ってる料理さ」

ア「す…すきやき？うまいのか？それ」

白「すきやき食ったことねえのかいうまいぞ〜

ちょっくら近くの農家を当たってみるわ」

『白石、私も行く』

白「サムルちゃんなら大歓迎だよ！」

サムルこの重苦しい空間から離れた

杉「(サムルさん絶対逃げた……)」

白石とサムルはその場を後にした

『白石さっきは私と杉元を助けてくれてありがとうな』

白「サムルちゃんのためだったら火の中水の中だって助けに行くぜ！！」

『ははっ、それは頼もしいな』

サムルが頬笑む

白「(やべぇ、サムルちゃんが女神にしか見えねぇ…／／／)」

そして二人は農家の家にたどり着く

白「ごめんくださーい」

農「はーい、何のご用で？」

『卵を分けてはもらえないだろうか』

農「まぁ！何て綺麗なのあなた！！

ゴボウとキャベツもあげる！」

農家の奥さんは急いで台所へと走っていく

白「サムルちゃんやるねぇ〜」

『……なんか複雑だ』

農「はいっ！砂糖と醤油も持っていきな！」

『あぁ、ありがとう』

白「ありがとう〜」

二人はクチャへ戻る

白「ただいま〜」

『(うわーっ、空気重)』

サムルはアシリパと白石の間に座った

白「卵の他にキャベツとゴボウが手に入った
砂糖と醤油と酒も分けてもらえた

これも全部サムルちゃんのお陰さ♪」

『白石のお陰でもある』

白「サムルちゃんってば優しい！」

二人が喋ってる間杉元とアシリパは無言だった

白「なんなんだ？！お前ら雰囲気悪いぞ！
これからご馳走だってのによう
まだケンカしてんのか？

夫婦喧嘩は犬も食わねぇからほっとくけどよ
うまい鍋食って仲直りしようぜっ」

『白石の言う通りだ
せっかくのうまい料理が台無しだ』

杉「……」

ア「……」

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