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お月様が見てる 14 ページ41

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「イヤ……じゃ、ない」




 なんだよ。


 てっきりオレ…



 オレに触れられるのが嫌で怒ってるんじゃなかったのか。




 北山、オレが勘違いしてたことに気づいてたの?



 嬉しくなって、もう一度抱きしめる。



「やめろってば」


「北山がイヤなら止める」


「そんな言い方」


 言葉とは裏腹に、拒否するような反応はない。


 オレの腕の中で、赤ずきんのフードが風船みたいに揺れてる。

 手を乗せて、そっとフードを剥ぐ。


 驚いたように見上げた北山と目が合った。


 頬を撫でて額を当てる。





「好きだよ」










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作者名:lettuce | 作成日時:2022年9月11日 2時

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