お高い買い物だな? ページ44
クレープを食べおわって。
連れていかれたのは、名前を冠するブルーが鮮やかな、ジュエリーのお店。ちょいまち私こんなこと入った事ないよ。
えっ、何買うの?見るだけ?なんなん?怖いんですけど。
深「こんちわー」
ス「深澤様、ようこそお越しくださいました」
深「言ってたやつあります?」
ス「ご用意しております、こちらへどうぞ。お連れ様もどうぞ」
A「ぁっ…はい、」
素敵なオールバックの男性に連れられて、ふっかさんに必死についていく。えっ、こんな、裏口?え、こんなドア入ったことないよ?
入った部屋には、小振りのテーブルとお洒落なソファ。うわぁ…高そう…
ス「こちらでお待ちください」
深「ありがとうー。ほら、Aちゃん」
A「えっ、ここに、座るん、デスカ」
深「椅子は座るもんでしょ笑」
おお…では失礼します…
うわぁ…ふかふかや…やわらかい…
深「なんか飲むー?出して貰えるよ?」
A「あっ、いえ、ダイジョブデス」
深「んはは、カタコト笑」
いやいやカタコトにもなるでしょうよ!!!こんなとこ来たことねぇわ!!
なんか…照明もキラキラ、壁もキラキラ、テーブルもキラキラ…なんなん…こわ…
コンコン
深「はーい」
ス「失礼いたします」
深「はいはーい」
ス「お待たせ致しました、お話し頂いていたお品ものでございます」
深「はいはーい、ありがとうございます」
お兄さんが持ってきて下さったトレー(トレーと言っていいものなのかがわからないキラキラ)に乗っていたのは…
これまた…キラキラ…やば…
深「Aちゃんさ、石付いてんのと付いてないのどっちが好き?」
A「は!?私!?」
深「そうよ?」
A「いやいや、ふっかさんの好みで…」
深「俺はAちゃんの好みが聞きたいのよ」
なんで!?私の好み必要?わからぬ!!!わからぬがぁ!
けどここで答えないと話が進まないんだろうしな…
A「…私は付いていない方が好きです…」
深「シンプル派ね。じゃあこっちは下げてもらっていいかな」
ス「かしこまりました」
A「えぇ…」
深「んでさ、これとこれだとどっちが…」
A「えっ…」
それからも好みを聞かれて聞かれて…そんなに?ってレベルで聞かれた。
いやいや、私の買うわけでもないんだから、私の好みなんてええやん…
深「ん、こんなもんかな。ありがと」
A「いえ…」
え、マジでなんだったの?
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優稀(プロフ) - このお話の翔太くんと楠ちゃんのやり取りが可愛いです!!もうニマニマしながら読んでます。 (2023年1月31日 0時) (レス) @page23 id: dceea43df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめ | 作成日時:2022年12月2日 5時