クレープ ページ43
…
わたしは今、ひっじょーーーに、悩んでおります。
苺か、桃か、チーズケーキか。
うわーーーーー、どれも魅力的…
深「決まった?」
A「…もうちょっと…」
深「んはは、悩むねぇ笑 女の子って感じで好きよ、そーゆーの」
すんません、ほんとすんません…えー…どーしよ…桃はいいや、苺かチーズケーキか…
深「何で悩んでんの」
A「この、苺のにするか、チーズケーキにするか…」
深「こっちの、ストロベリーチーズケーキにしたら」
A「そんなのあるんですか!」
深「あんじゃんここに、ほら」
A「おおおお!!それにします!!!」
深「おけ。待っててねー」
ここにくる前に、ふっかさんに約束させられた、1つのこと。
『今日は、俺の前にいるときは財布出しちゃダメよ』
もちろん反論した。そもそもおごって貰うことに慣れていない私。財布を出さないなんて選択肢はいままでなかったから、混乱と言うか、ドギマギしてしまうのだ。
それでも、今日誘ったのは自分だから、とふっかさんは言った。私が個人的に欲しいものがあったときは自分で買うけど、ふっかさんが行こうと言った場所などでかかるお金はふっかさんが払うと。謎の条約を締結させられた。
…正直意味がわかんないんだけど。
けど薄給のわたしには、やはりありがたいので…お言葉に甘えることにした。
深「はい、Aちゃん、ストロベリーチーズケーキ」
A「わ!ありがとうございます!えぇーー、めっちゃ美味しそう…ふっかさんは何にしたんですか?」
深「俺?俺はチョコバナナ」
A「そんなのもあるんですね!」
深「あるよー、1口食べてみる?」
A「えっ…いいんですか?」
深「もちろん!召し上がれ、俺のバナナ」
下らない言い方はスルーして、1口いただく。うわ!うま!
すごいな…クレープって美味しいんだな…
深「…Aちゃん」
A「はい?」
深「間接キスって…気づいてる?」
A「ん?ええ、もちろん」
深「もちろんって…そんなけろっと…」
A「高校大学と、回し食べなんて普通でしたからね。気にしません」
深「…はぁ…ま。じゃさ、そのストロベリーチーズケーキも1口ちょうだい」
A「はい、どーぞ」
深「あんがと。ん、こっちもうま」
A「ですよねー!」
めっっちゃおいしい!クレープ最高!!!
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優稀(プロフ) - このお話の翔太くんと楠ちゃんのやり取りが可愛いです!!もうニマニマしながら読んでます。 (2023年1月31日 0時) (レス) @page23 id: dceea43df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめ | 作成日時:2022年12月2日 5時