蚊帳の外の話

見守り ページ11

岩「佐久間、スマホ充電してく？」

佐「にょ。スマホはいいけど、ゲームの充電したいな」

岩「いいよ。USBからとれる？」

佐「とれる。」

岩「んじゃここに差して…チャリこいで」

佐「えぇー、できるかな」

岩「できるよ笑 ちょっと高いから気をつけて…ほら、手、かして」

佐「いいよ、ひとりで乗れる…ぉわ！」

岩「あー、だから言ったじゃん。ほら、手」

佐「にゃ…ありがと…」






…甘いです

あまあまに甘いです





岩「そんなんじゃゲームできねぇぞー！」

佐「もうむりー…ひかるこいで」

岩「俺がやったら意味ないじゃん」

佐「けど俺もうむりだもん…だめ？」

岩「…ったく…しゃーねぇな。かわって、ほら、手…よし！いくぞ！よっ…」

佐「わぁ！すご！はや！かっこいー！！」

岩「かっこ…// まだまだぁ！！！」





…甘い…甘すぎる…





A「だてさま、わたしここから離脱したいんだけど」

宮「今のところ手伝いはいらなそうだね…姫は離脱できないから、俺らが離脱するよ、そろそろ時間だし。
佐久間ー！時間！」




にゃ！と声を上げてこっちにとてとて走ってくる大介くん。かわいいね。

後ろからハァハァいいながらひぃくんも。そんなに疲れてこれからどーすんだほんと…いいとこ見せたいってのはわかるけどさ…ほどほどにせぃ…




岩「佐久間、もう行っちゃうの…？」

佐「ごめん、もう時間なんだ。充電ありがと、かっこよかった」

岩「いや、それはいいけど…」

佐「待ち合わせ、楽しみにしてる。頑張って、俺も頑張る」

岩「うん、がんばれ」

宮「姫も、頑張って」

A「ありがと、だてさまも」




２人の姿が見えなくなると、隣で大男が崩れ落ちた…えっ、なになになに、どうしたの！？自転車のこぎすぎか！？




A「ちょ、なによ、どうしたの」

岩「……佐久間…」

A「大介くんがどうしたの？」

岩「ちょーーーー可愛くない？乗るとき乗れねぇんだよ、どんな運動神経だよ。バレエ上手いのに運動神経悪いとかなんだよ可愛いじゃん。体力もないし、チャリあんだけで疲れるとか…あと…あと…俺のこと…かっこいい…って…！お前が可愛いよー！すきぃー！！！」

A「あ、ばか、叫ぶな、聞こえる」

岩「好きなものを好きって言って何が悪いの」

A「あんた告白もまだしてないんだからダメよ」

岩「あっ…そっか…ごめん」




朝は人来ないからって２人シフトでよかったよ。こんなん観られたら大騒動だよ！！

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