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向「ごめんなさいぃいいい!!!」




慌てて車をドアを開ける向井さん。髪の毛はボサボサ、服もヨレヨレ。あなたほんとにスーパーアイドルかい。
けどほんとに、すごく急いできてくれたんですね、きっと。そういうところ、人柄が現れますな。



A「大丈夫ですよ、発進しますのでシートベルトしてください」

向「ホンマすんません、完全に寝坊です」

A「大丈夫です、許容範囲です」

向「すんません…」

A「大丈夫やから、髪の毛直してください笑 ボッサボサですよ笑」

向「すんません…」



ブラシを渡すと、さっさっと髪に通す。そんなしょげんでも…
几帳面なんかな、そうは見えんけど…



向「すんません、ブラシありがとうございます」

A「いえいえ」

向「はぁー…寝坊してもうた…」

A「大丈夫ですって笑 もともと私が道が不安なんで、だいぶ余裕をもって動いていますから、時間はたっぷりあるんです」

向「そうなん…?」

A「はい!なかなか覚わらんくって申し訳ないんですけど、カーナビさんに助けて貰ってます」

向「おぼわらん…?」



髪の毛が整った向井さんを乗せて、宮舘さんの家に向かう。お、思ったより普通の道。ラウールさんの家が一番難しかったなー、今のところ。



A「あ、向井さん、銀杏がまっ黄色で綺麗ですよ、写真撮るのにいいですね」

向「ほんまや、カメラ持って来たいわぁ」

A「ですねー」



季節はもうすっかり秋。宮舘さんの家に向かう道路が、銀杏並木で。すごく綺麗な黄色の道が眼前に拡がっていた。
カメラをやる人間なら誰しも、ここで写真を撮りたいと思うと思う。
向井さんもらしく、目をキラキラさせて窓の外を眺めている。



向「めっちゃ綺麗やん」

A「めっちゃ綺麗ですね」

向「だて、羨ましいわ。こんな綺麗なとこの近くに住んどって」

A「そうやおね…あ、けど、宮舘さん似合いそうですね、こういうとこ」

向「確かに笑 ええコート着て歩いてそうやんな」

A「ですねー」



想像すると凄く似合っていて、向井さんと2人で笑い合う。
しょげていた機嫌はもう治ったみたいだ、よかった。



向「あ、だてんちそこやで、そこ曲がったとこに車停めれるから」

A「あ、わかりました、ありがとうございます」



停車場に行くと、電話してないのに宮舘さんの姿が。銀杏並木が似合うような格好で立っていた。

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作者名:まめ | 作成日時:2022年11月1日 21時

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