Act.41 ページ43
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「お疲れ様でしたー。」
「あれ、A、もう帰るの？」
「うん、今日は帰らなきゃ。」
マクロスの収録が終わり、帰ろうとしていたところでともくんに止められた。今は締め切りだ。新曲の締め切りが近いのだ。締め切り大事。
「A帰んの？俺と前野飲み行くけど、来ねぇの？」
「ん、まだ仕事あるからさ。お疲れ。」
ともくんとあたしの話を聞いていた達央も、帰るのかと確認に来たが、やはり帰らなければやばいのだ。この二人に付き合ってたら、多分今日中に仕事出来なくなる。
そう思い、鞄を手に取ると足早にブースを出た。
「はぁ…、覚悟がないのかな…。」
歌詞は出来てはいる。あいつの作った歌を歌うことに決めた。ただ、それを歌う覚悟ができていない。
A面はとある男の子の話。B面はとある女の子の話。
どちらもこの世に不満を抱えるが、君がいれば僕、わたしは生きていけるという歌詞になっている。
その男の子はもういないけど、でも歌わなきゃ歌もあいつにも申し訳ないなって思って、坂さんと天に新曲として発表してもいいかと確認した。
ホントにギリギリで申し訳なかったけど、二人は承諾してくれた。あたしとあいつの出来事も全部分かっててくれてるから、承諾してくれたんだと思う。二人には感謝しかないよ。
ギリギリだから、帰って曲を作らなきゃなのだ。間に合わなくなる。
曲調もなんとなく決まってるけど、ライブでやるのはちょっとアレンジしてやりたい。あと、
(ママさん、呼びたいなぁ…)
あいつのお母さん。あたしはママさんって言ってる。
いい人で私のことをうちの長女って言ってくれて、娘みたいに可愛がってくれるから、大好き。
さて、帰って作るか。でも先にご飯。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「納得できない…。」
CD音源にする方の曲を作ったが、なんか違う。この歌詞とは合わない気がする。
何曲か作ったが納得できる音じゃない。どうしよう…。
「うぅん…、息抜きした方がいいかなぁ…。」
一口チョコを食べてから椅子から立つ。少し身なりを整えてキャップを被り、ジャケットを羽織って外に出る。まだ１月だから夜は冷え込むから、吐いた息は白かった。
ブルートゥースイヤホンを耳に入れて音楽をかける。向かうのは、あいつと会ったあの河原。
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mameiyiteng3(プロフ) - りるとさん» ご指摘ありがとうございます、早速直させていただきます！申し訳ありませんでした。 (2020年2月14日 17時) (
レス) id: a55d9f83ab (このIDを非表示/違反報告)
mameiyiteng3(プロフ) - Riさん» 遅くなり申し訳ありません！ご指摘いただきありがとうございます。曜日が確かに間違っていたので、直して掲載しております。申し訳ありませんでした。 (2020年2月14日 17時) (レス) id: a55d9f83ab (このIDを非表示/違反報告)
りると - act33にある宮野さんの名前の漢字なんですけど守じゃなくて真守なので直した方がいいかと思います。とても面白い作品なので楽しんで読んでいます。 (2020年2月14日 0時) (レス) id: 615da3bcde (このIDを非表示/違反報告)
Ri(プロフ) - act.30くらいで夜遊びの曜日なのですが、安元さんと江口さんが出ていらっしゃるのは、火曜日ではなく月曜日ではないでしょうか？お話、とても面白いです。 (2020年1月26日 11時) (レス) id: 6e0fe8bfcb (このIDを非表示/違反報告)
mameiyiteng3(プロフ) - misteriascatさん» ご指摘ありがとうございます。23話を非公開の状態にしていました…。 (2020年1月3日 21時) (レス) id: a55d9f83ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきら | 作成日時：2019年12月8日 19時
