暴れるよ!第三十話! ページ32
近藤さんを人質にとられた…
くそ、下手に動けば近藤さんに被害が
俺らがその場に立ちすくんでいると、あいつの方から声がした
あ 「やめろ…」
浪 「あ?」
明らかに様子がおかしい、狂っちまいやしたか?
あ 「やめろぉぉぉぉ!!」
そうあいつが叫んだ瞬間近藤さんに刀を当てていたやつの首が飛んだ
総 「はい?」
首を飛ばしたのは馬鹿でかい九尾の大狐だった
狐 「ウ゛ウ゛…ウ゛ァウ!!」
浪 「へ…ぎゃぁぁぁ」
狐は浪士どもを襲った
大きな牙でちぎっては投げ、ちぎっては投げ。爪も体に食い込んでいたりと地獄絵図だった
浪 「お、お前ら早くこいつをとめろ!!」
狐は鉄砲で何発か撃たれているがものともしないようだ
総 「なんだ…これ?」
隊 「ひぃぃ!」
仲間の前に狐が、しかし狐はそいつを襲うことなく浪士だけを無残に殺していった
そして、あっという間に最後の一人
浪 「や、やめろ!くるな、化け物め!!」
そんな叫びもむなしく
バンッ
狐は前足でそいつを投げ飛ばし、そいつは動かなくなった
残ったのは俺達真選組とその狐のみ
土 「お、おい…」
ドシーン
狐は俺達を襲うことなくその場に倒れ姿が消えた
俺は狐のいた場所に静かに近づく
総 「…そういうことかぃ」
そこには俺らと初めて会った時のAの姿に、しっぽと耳が生えた少女が倒れていた
先ほどまでAがいたところには誰もいない
つまり
総 「お前はAっていうことですかぃ?」
少女は完全に気を失っていて答えてはくれなかった
土 「…おい!引き上げるぞ。負傷者は誰かに担いでもらえ。事後処理班後はよろしくたのんだ」
隊 「は、はい」
近 「すまん、俺がうっかりしていて…それよりAちゃんは無事か?」
総 「無事っちゃ無事ですぜ。俺こいつ連れて帰りやさぁ」
俺は小さな体を担ぎ上げて倉庫を出た
隊 「見た?あの狐。あれって副隊長だよな?」
隊 「まじで?怖、なんか部下として上司が化け物じゃな…」
倉庫を出る際そんな声が耳に入った
総 「チッ、どいつもこいつも」
ぶっ飛ばしたかったが腕の中にいるやつの怪我がひどかったので急いで屯所へ帰った
総 「あんたの秘密ってこれかぃ…」
俺は謎の虚無感に襲われた
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mame(プロフ) - サファさん» 正直ノゲノラでコメントが二通も来るなんて思いませんでした (2016年3月31日 15時) (レス) id: 739aa3f09f (このIDを非表示/違反報告)
サファ - ノゲノラを知ってる人いるんだ♪ (2016年3月29日 14時) (レス) id: d11e59f028 (このIDを非表示/違反報告)
mame(プロフ) - リリアさん» めっちゃ好きです!知ってる人がいてうれしいです (2015年5月4日 13時) (レス) id: 739aa3f09f (このIDを非表示/違反報告)
リリア - ノゲノラ知ってるんですか?面白いですよね (2015年4月26日 20時) (レス) id: 2ae1fedb2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mame | 作成日時:2014年11月23日 17時