報告 ページ19
事務所のロビー。
並んでいるスーツケース。
慌ただしくスタッフたちが行き交う。
開けっ放しの会議室には笑い声。
そこへ。
OM「あれ、みんな早いね。」
真っ黒なスーツで入って来た臣。
一瞬沈黙が訪れた。
RJ「臣ちゃん…。」
OM「ん？」
ジャケットを脱いでネクタイを緩めた。
KJ「そのカッコ…。葬式でもあったん…？」
OM「ちょっとね。」
フッと口元を緩めて椅子に腰を下ろす。
OM「はぁ〜。」
背もたれに身体を預けて大きく息を吐く。
疲れた。
と言うよりはホッとしたという感じ。
ちょうどその頃。
自宅に戻って来たA。
テーブルにカバンと鍵を置いてソファに腰を下ろした。
左手の薬指のリング。
プロポーズ…
された…
指先で撫でる。
光り輝く宝石。
私が…
臣さんと結婚…？
私が…？
ついてしまうため息。
どうしてこんなに…
胸が痛いんだろ…
ずっと好きだったじゃない…
いつかそうなって欲しいって…
ずっと願ってたのに…
なんで…
こんなに…
立ち上がってカバンに向かう。
取り出した携帯。
開いたLINE。
玲於とのやりとり。
会いたい…
の後に来る
"俺もだよ…"
「…玲於。」
なんでこんなに…
玲於に会いたいんだろう…
臣は静かに立ち上がる。
OM「あのさ。」
みんなの視線が集まった。
OM「報告。しておくことがあるんだ。」
KJ「どしたん？改まって(笑)」
輪の奥に座ってるナオト。
ゆっくり動かした視線を投げた。
OM「俺、Aと結婚するから。」
一気に言い切る。
KJ「そうか。結婚か。良かったなって、えっ！？」
ナオトは思わず立ち上がった。
KJ「臣ちゃん…なんて…？」
OM「プロポーズして来た。」
言葉にならない驚きの表情を見せたナオトとかわす視線。
NK「それでその格好か…。」
IT「Aはなんて！？」
OM「もちろん。受けてくれたよ。」
憤るようなナオトの視線に口元を緩める。
止めたって無駄だよ…
分かってた事だ…
Aには…
俺しかいない…
ジワジワと染み込んでくるような臣の言葉。
KJ「おめでとう…やんな…？」
OM「ありがとう。健ちゃん(笑)」
RJ「お祝いしなきゃじゃん(笑)」
OM「いいよ。そんなの(笑)」
IT「俺メッチャ嬉しいっす(笑)」
抱きつかれて照れくさそうな臣。
ギリッと拳を握りしめるナオトを、直己は見上げていた。
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ゆい(プロフ) - 更新お疲れ様です！ヤバいです！壱馬がどんどん動き出しててドキドキしてます！ (2019年5月28日 1時) (
レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - ゆいさん» わーごめんなさい！段々物語が動いていくので楽しみにしててくださいね！ (2019年5月25日 8時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - いいとこで終わってしまいました（涙）続きが気になります(〃ω〃) (2019年5月24日 23時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - ゆいさん» 二人とも諦めちゃダメ！って思いながら書いてます。いつも読んでくれてありがとう。 (2019年5月23日 6時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - りなgさん» 強引ですけど、ホントに好きな人からのサプライズだったらこんな嬉しいことはないんですけどね。 (2019年5月23日 6時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年5月17日 20時
