らくがん【宮治】

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治side



「…ひいじいちゃんこんなキャラやった？」



「普段は伝えられへんかったことをわざわざ手紙に遺してくれたんやろ」





そんなツムとオカンの会話も頭に入ってこおへんくらい、俺は衝撃を受けた




「運命や…」



「は？お前なに言うてん」



ツムから冷めた目で見られる





「俺、この恋絶対叶うわ」


「なんでや」





だってそうやろ



俺らが初めてAちゃんに会ったんはひいじいちゃんのお葬式やった




「俺らのキューピッドひいじいちゃんやで？


今も近くにおる気ぃするし」


「怖いこと言うなや」




「ひいじいちゃんが俺らを巡り合わせて背中押してくれてるんや。


これで叶わんかったらただのジジイやぞ」



「お前さては正気やないな」





さっきとはうってかわって自信満々になる



イライラしとったんが嘘みたいや




今ならなんでもできそう






かと言って、Aちゃんが助ける必要はないと言ったら俺の恋もきっとそこまでや





運命ってもんがほんまにあるんやったら


Aちゃんは助けてって言うはず




早速明日、確認してみよかな

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