らくがん【宮治】

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治side



なんやただのストーカーやないか


イライラが抑えられへん



Aちゃんになにしてくれてんねん







『ね、無様でしょ。


笑えばいいよ。こんな年にもなってみっともない』




自分を嘲笑うように言い放つAちゃん




いやちゃうやん


Aちゃんはなにも悪くないやんか





あかん、なんもかもイライラする






「そんなことあらへん。

それ言うん、勇気いったやろ。



…ありがとな」




ツムがびっくりするほど穏やかに言った




もしかして、Aちゃんだけやなく、俺のことも落ち着かせようとしとんのか…？




…なんやねん腹立つわ









ツムの気遣いも虚しく、三人は重苦しい雰囲気で帰路につく




今日もAちゃんをホテルまで送って、ツムと二人になった







「なぁツム。実は稲荷崎に来たん、一時的にでも彼氏から逃げたかったからちゃうか」



「奇遇やな。俺もそう思う」



「ほな、助けなあかんよな」



「…Aちゃんがそれを望むんやったら、な」






なんや今日のツム腹立つな





でもたしかに、Aちゃんはこの状況をどう思ってんねやろ




確認せなあかんか

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