らくがん【宮治】

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治side



目が合って、ひらひら〜と手を振られる


俺らも、Aちゃんに控えめに振り返した




途端により騒がしくなる教室



「え！先生宮兄弟と知り合いなん！？」


『うん、いとこだよ』


「やっば！？」


「通りで美形なわけやな！」


「羨ましい〜！」




女子たちが突然弾丸のように話し始めても


Aちゃんは動じず微笑んだ



『ふふ、あの二人人気なの？』


「もう、やばいで。社会現象レベル」


「それ盛りすぎや」


「先輩やぞ」



Aちゃんの前でデッカイ顔できんのは光栄やけどな




もはや使命のように女子生徒にツッコんだツムに

俺がさらにツッコんでやった









嵐のような時間も過ぎ去り、もう部活帰り



Aちゃんはもう帰っとるかな


って思ったけど、実はバレー部を覗きに来てたらしい





「見に来るなら言ってくれたらよかったのに」


「いつもはもっと調子ええんやで」




満足のいかないプレーに言い訳をしながら

3人で並んで歩く




『二人ともかっこよかったよ』



変わらない笑顔を向けてくれるAちゃんに

ふと疑問を抱いた


今どこに向かっとるんやろ？



「Aちゃん今日どこ泊まるん？」


『近くにホテルとってるよ』



…そらそうか




「言ってくれたら俺らんち泊めたのに。オカンも喜ぶで」



ドヤ顔で言ってのけるツムに

思うことは一緒やな

なんて思ったり









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すみません…


このお話を飛ばして次のお話公開してました…

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