らくがん【宮治】

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治side



昨日の肉じゃがも美味かった


Aちゃん、料理好きなんかな


レシピ聞かれるくらいやで






あー…


なんかどっかで会えんかな




顔に出すことなく、願望を頭に浮かべた


その辺からひょっと出てきてくれたらええのに





まぁ、出てくることはなかったんやけど







今日も今日とて、ツムとAちゃんの話をしながら帰った



「次いつ会えるやろな」


「当分会われへんやろそんなん」




お互い黙り込む


なんやねん、少し落ち込んどるみたいやん




落とした肩をオカンには悟られんように

二人の深呼吸が重なった





家に入ってリビングのドアを開けると



「やっと帰ってきたか！」


オカンが飛び出してきた







「1回しか言わへんからな。ちゃんと聞くんやで。

ええか？ええな？」


なんやねん怪しいな




「陽ちゃん、結婚するんやて！おめでたいな〜！」



ぱちぱちぱちーっと一人で拍手するオカン



俺らはぽかん




陽ちゃん…って誰やっけ





「なんやのその反応」



「よーちゃん誰や」



ツムが死んだような目で聞くと、オカンは驚いた



「誰って…Aちゃんのお姉ちゃんやで？前に名前聞いたやろ」




そんなことも…

あったか…？

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