武勇伝７ ページ10
暫くの間じっと見つめ合い、ただただ気まずい空気が流れる。なんか…先に目を逸らしたら負けみたいな？仕方ないから感情を無にして見つめ返してたんだけど
「……」
気付かれたか…？確かローニキ見聞色の覇気持ってたような…と嫌な予感がする。
けれど……流石に2年前の死人のことなんざ綺麗さっぱり忘れてるっしょ！はい自己完結！
『こんにちは。イチノセです』
「………あぁ」
名前を伝えれば、彼は短い返事だけ。それ以上の言及は無かったのでこれは上手く躱したのではないか。心の中でガッツポーズ。
「じゃあこの辺で。この子を案内してくるわ…行きましょうイチノセ」
『はーい』
「……待て」
モネさんの後をついて部屋を出ようとしたその時。再びローニキが行く手を阻む。
「案内はおれがやる、代われ」
「あら珍しい。よっぽど気に入ったの？」
『……』
この時、少しだけ嫌な予感がしたのは確かだ
・
・
「ここがお前の部屋だそうだ。散らかってるが下手に薬品に触れるなよ……外への出入りはこっちの扉から」
『はぁ…』
随分複雑な建物である。さっきのメインルーム(いわゆる客間)と自部屋以外は出入りを禁じられた。何故か……なんて理由を聞くまでもなく大方を察し大人しく従う
「で、お前はなんでこの島に来た」
『分かんないんですよ……気がついたらここにって感じッス』
「……そういや、あの黄色いヤツは元気してるのか」
『相棒ですか？多分元気ですよ〜麦わらの一味にいる………そうで…………？』
………ん？私今なんて言った…？
「……やはり、そうか」
ニヤリと不敵に笑うその表情は"確信"を物語っており、私はまんまと嵌められた訳だ。あまりにも自然な流れだったから…途中まで気づかなかったよ。
『あ。いや…その……』
「A。イチノセってのはお前のファミリーネームらしいな。多少見た目を変えてるようだが……それぐらいでおれを欺けると思ったのか」
『や、やだなぁ！Aって誰ですか〜知りませんよ！』
冷や汗が止まらない。心臓が飛び出てしまいそうなくらい、大きくうねるのが分かる。段々と言い訳も苦しくなり目線を逸らしがちになってしまった
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二枚舌を使うドクター哀感(プロフ) - モトム続き (4月2日 20時) (
レス) @page40 id: 30dece2dde (このIDを非表示/違反報告)
みんちょ - 密かに読んでました！！！続きの更新待ってます！！がんばってください！！ (2月24日 22時) (レス) @page40 id: 15c3edd684 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 更新きちゃー！！こっちはもうないのかなと思っていたのでめっちゃ嬉しいです！ (1月20日 21時) (レス) id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - あの、、、読んでみたら神作だったんですけど、、最高すぎませんか、！？！？続きを楽しみに待っています、！！ (11月12日 21時) (レス) @page38 id: c5b0b7dc1b (このIDを非表示/違反報告)
わか - 面白すぎます！！続きを、、続きお願いします！！ (9月28日 19時) (レス) @page38 id: ba86f2a0b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ＆ピーナッツ
| 作成日時：2021年5月9日 20時
