武勇伝６ ページ9
半ば強引に自己紹介を済ませると、予想通りの反応が返ってきた。
「イチノセ……ワノ国出身かしら？」
『ワノ国…では無いです！はい！』
「19か……実験に使うにも歳がな…」
『え？』
最後、なんか物騒なワード聞こえたけど大丈夫そ？この研究所って何を実験してるんですか、と聞くのも恐ろしかった。
「イチノセ。化学の知識はあるか？」
『基礎ならある程度…』
「ほーう。例えば」
『んー…単純なmol計算とか』
「………お前、薬品は絶対触るなよ」
おっと？？なんかバカにされた気がするが、確かに卓上の資料を盗み見てもはじめて目にする化学式ばかりだった。いかにも悪の研究所らしいな……そこら辺の薬品適当に混ぜたら爆発しそう(小並感)
「まあ…そこそこの学はありそうだな。いいだろう！喜べイチノセ！お前を雑用として雇ってやる！」
『わーいありがとうございます〜』
いよっ太っ腹！世界一のマスター！パンクハザードに降臨した天才！と軽くおだてればその気になったのか、大口を開けて笑っていた。案外調子に乗りやすいのな。ちょっと可愛いぞ
「……さて、まずは施設の中を案内してやれ…モネ」
「はい、マスター」
モネさんに連れられ施設の中を探索に行こうと思ったその時だ。背後の扉が重々しい音を立てて開き、一人の男と鉢合わせになった
──まさか、こんな所で再会すると思わなかったが……
「……おい、なんでガキが紛れ込んでんだ」
「雪山で遭難してたのよ、あんまり怖がらせないであげて……"ロー"」
モコモコのキャスケットに黒のロングコート。そして帽子の影でより一層濃く見える隈……あの時と随分服装が変わっていたが…
思わず、心の中でこう叫んだ。
"な ん で こ こ に い る ね んｯｯｯ!!!!!!!!!!"
・
・
「…？お前」
『ﾋｮｯ…!』
「ロー、この子怯えてるわ」
どっかで見た顔だな、と言わんばかりに顔を覗き込まれる。くそう…！ローニキ頭の回転早いし無駄に勘がいいんだよな…！
多分、彼なら新聞か何かで私のことは知っているはずだ。頂上戦争で亡くなった…と。あと傷ついたルフィさんを治療してたっけ……地味にあの場にいたのね貴方…
だからこそ、ここで正体がバレたら困る。まず変に疑われるだろうし……そもそも2年後のローニキが敵か味方かも分かんない状態で人の事情をペラペラ喋れるかあ！！私だけ種明かしするのも不公平であります！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2050人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
二枚舌を使うドクター哀感(プロフ) - モトム続き (4月2日 20時) (
レス) @page40 id: 30dece2dde (このIDを非表示/違反報告)
みんちょ - 密かに読んでました！！！続きの更新待ってます！！がんばってください！！ (2月24日 22時) (レス) @page40 id: 15c3edd684 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 更新きちゃー！！こっちはもうないのかなと思っていたのでめっちゃ嬉しいです！ (1月20日 21時) (レス) id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - あの、、、読んでみたら神作だったんですけど、、最高すぎませんか、！？！？続きを楽しみに待っています、！！ (11月12日 21時) (レス) @page38 id: c5b0b7dc1b (このIDを非表示/違反報告)
わか - 面白すぎます！！続きを、、続きお願いします！！ (9月28日 19時) (レス) @page38 id: ba86f2a0b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：チョコ＆ピーナッツ
| 作成日時：2021年5月9日 20時
