232話 ページ4
視点なし
バール《キリヲ……いるか？》
ウエトトが持っていた通信機から､バールの声がした
バール《出られたか､報告しろ》
せっかく入間と雪奈に会えたというのに､邪魔されてしまったキリヲ
少し不満そうにしながらも､バールの言うことには逆らえなかった
キリヲ「はぁ〜〜…戻りました､兄さん」
バール《なに溜め息ついてんだ､ひねるぞクソメガネ！！》
いや物騒だな←
バール《
できれば全壊させたかったな､
俺の作る魔界には必要ないものだ
が､じきに魔関もくる､そうなると厄介だ
さっさと帰ってこい､キリヲ》
キリヲ「はい」
バール《お前が帰れば上々だ
俺たちの野望…
キリヲ「はい」
キリヲはバールとの通話を切った
キリヲ「今日も…おあずけや
でもまた会えるわ､僕と君らは…
運命の
そう言って､キリヲは路地裏の奥へと去っていった
『(……今､なにか…)』
その時､入間と雪奈は路地裏を見つめていた
オペラ「どうしました､入間さん？雪奈さん？」
入間「えっ､いや…」
『…なんでもありませんよ』
オペラ「これ､拾っておきましたよ」
オペラは入間のリュックと雪奈のミニバッグを取り出した
『ありがとうございます』
入間「よかった…携帯とか…！」
入間が手に取ったのは､サリバンが書いた約束メモだった
入間「これ…おじいちゃんとの約束メモ…」
サリバンが書いたものはかなりの数があるが､最後の約束は…
"今日一日､みんなと楽しんでくること！！"と､書いてあった
リード「イルマくーん！！」
ジャズ「おーい､雪奈ちゃーん！」
入間と雪奈が目を向けると､みんなは楽しそうに笑っていた
入間「(……たくさん､大変なことがあったけど…
おじいちゃん､僕……今日を楽しんだと思うよ………！)」
＿＿＿
＿＿
＿
一方その頃…
サリバンは､ウォルターパークのニュースをみていた
「現在､
サリバン「一人がさみしくて…自室にこもって入間くんと雪奈ちゃんの写真整理してる間に､なっなにが…
入間く〜ん！！雪奈ちゃ〜ん！！今すぐいくよぉおぉおお！！！」
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作者名：本が大好きなハリネズミ | 作者ホームページ：なし
作成日時：2022年11月21日 20時
