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手を伸ばした6日目 ページ7

敦side





「仕事をしろ〜〜!!」という国木田さんの叫び声が止まない。





そんな事を御構い無しに、太宰さんは口笛を吹きながら歩き出す。





「すみません…僕のせいなのに、太宰さんが悪いみたいになってしまって」







「良いの良いの。私も丁度楽しそうな事があって良かった。どんな子か見てみたいしね」







だいぶ遠回りをして、孤児院の門を開ける。





何だか、嫌な思い出が蘇ってくる。




彼女がもし、危険な目にあっているのならば、必ず助けたい。






「こんにちは〜。誰かいませんか?」




太宰さんが躍り出る。





その時、




「きゃぁぁあ!辞めて!お願い!」




「うるせぇ!糞餓鬼!てめぇを可愛がってやるんだ…感謝しろ!」




「いやぁぁ!!」





何処からか、泣き叫ぶ少女の声が聞こえた。





「太宰さんッ!!」





「こっちだ!急げ敦くん!」





僕と太宰さんは声のする方へ走った。

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作者名:manami@nagisa | 作成日時:2017年3月26日 2時

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