miracle ページ44
想像以上の甘ったるい感覚に酔いしれ
プールに入った後のような脱力感を感じ
今にも眠ってしまいそうになった時
指で背中をなぞられて跳ね上がる
何？って思うと同時に
先輩に後ろから抱きしめられ幸せな気持ちになる
だけどその後の先輩の行為に
勝手に身体が反応して
自分の身体が自分のでは無いような…
さっきよりも遥かに増す甘ったるい感覚…
こんな声出しちゃうなんて…
恥ずかしくて声が漏れないように
自分の口をふさいで固まってる私に
甘く囁くキュヒョン先輩
「我慢しないで力抜いてだよ！」
先輩の言葉はほんと不思議
だってそうしていいんだよって言われたら
そうできちゃうんだもん…
自分ではないみたいな甘い声が
とめどなく出ちゃうほど
ほんとに気持ち良くて…
あっという間にまた高みに連れていかれる
もう無理…
そう思った時
気づけば先輩が私の中に？
訳がわからず
知らない間に私の足の間に入り込んでいた先輩が
甘いキスを繰り返しながら
ゆっくりだけど
確実に進んでくる
いっ…
痛い…
何が起きてる？
勝手に涙が溢れてくる…
さっきまでの甘ったるい感覚が嘘かのような
味わったことのない鈍い痛み
そこからは無我夢中で
正直覚えていなくて…
もちろん痛みにも耐えていたけど
決してそれだけではなくて…
キュヒョン先輩からの愛してるの言葉だったり
先輩の名前を何度も呼ぶ私を
せつなそうに見る姿だったり
最初は遠慮がちだったのに
今どんな体勢で
どんな声を出しているのか
わからなくなるくらい
夢中に愛してくれて
今までにないさっきまでとは比べものにならない
甘ったるい痺れを感じ
一緒に高みに昇りつめたのがわかった時は
どれだけ嬉しかったか…
やっと本当の彼女になれた
そんな気がして…
って…ほんとところどころしか覚えてなくて
気がついた時は心配そうに私を見つめる先輩がいた
そんな先輩に思いのまま
「大好き…」
って言ったら
煽んなってテレながら言った後
「俺のほうがもっと好きだし…」
って言って片方の口角をあげて笑って
抱きしめてくれた。
先輩？
こんな私を見つけてくれて
愛してくれて
これはまさに奇跡だと思うんだ
愛して愛される幸せをくれる先輩こそが
私にとっての奇跡
miracleをありがとう
これからもよろしくね
完
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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作者名：チームギュ | 作成日時：2017年4月30日 9時
