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記録ー2018年7月

  西東京市 英集少年院

  運動場上空


特級仮想怨霊(名称未定)

その呪胎を非術師数名の目視で確認

緊急事態のため高専一年生3名が派遣され







内1名 死亡









それが他の3人と別の任務から帰ってきた私が

最初に知ったことだった



なんでって思った


今日の朝いつも通りにおはようって


いつも通りみんなでどーでもいい話して


行ってきます、いってらっしゃいって


ただいつも通りだったのに






すぐに上の連中の仕業だと思った



だって私にしてきたこととよく似てるから



すぐ殺しに行きたいと思った


その過程で自分が死んでもいいと思った



だけど…


悠仁が「長生きしろよ」って


そんなこと言われたら



出来ないじゃん…








恵と野薔薇にあった



野薔薇が泣きそうになってる


私も泣きたいと思った



出来なかった…



恵が悲しそうな顔をしている


私も悲しもうと思った




出来なかった…









私にはもう残されてなかった






人にあるべき感情が…

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作者名:まる | 作成日時:2021年1月23日 14時

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