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その9 ページ10

。・:+°



時はさらに流れ、大会もとっくに終わり、3年生が引退した後、雨の日が急に増えた6月。



今日も雨、昨日も雨、雨続きで気分が参ってしまっていた。



雨のため屋外での練習もできず、軽い筋トレや体幹をしてから、仕方が無いから急遽勉強会をしようということになった。



部活内での勉強会というのは今年度初めてで、部員の意外な成績が露になる。



「姫宮、お前これもわからないのか?」



「すみません…」



1番意外だったのは姫宮だった。



あの性格から勝手に勉強はそれなりに出来るものだの思っていたがその反対で、定期テストは赤点ギリギリなのだそう。



当の本人は自分から少し離れた席で、複数の2年生に囲まれて1対多という状況で、それこそ基礎から叩き込まれている。



「姫宮って意外と可愛いよな」



同じ席に座っていたうちの1人からふと、そんな声が上がった。



「元々うちのマネ3人とも可愛いけど、姫宮は初っ端から降谷とケンカしてたから我が強いのかと思ってたけど」


「結構気が利くし、仕事は最初から真面目だったし、何よりあのサイズ感が可愛いよな」


最初の一言につられて次々と姫宮に対する褒め言葉があがる。


姫宮が可愛いなんて、普段部活漬けなせいで女に飢えているらしい。


姫宮の身長は同世代女子の平均身長より低い。


確か本人は150代前半と言っていたか。


そんな姫宮が俺に向かっていく姿は、まるでリスか何かの小動物が狼に立ち向かっていく上に、互角にやり合っているようだと誰かが笑っていた。


「と言うか降谷はなんであんなに姫宮に喧嘩腰なんだよ。部長が引退する時に言われただろ、あまりいじわるしてやるなって」


「俺じゃない、あいつのせいだ」


そう言ってから姫宮の方を見ると、またわからないところがあったらしく「あはは…すみません…」と苦笑いを零していた。


その場にいた全員が嘘つけ、と思ったが後が怖いので口に出さなかった。



まったくわからない、と珍しく落ち込んだ顔をする姫宮に呆れた俺は座っていた席を立った。



☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..


こんばんは珠々奈です。

今日も雨〜、昨日も雨〜、きっと明日も雨〜だけど〜。


すみません()。



今日の更新はここまでです。

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レン - そしてすずな。幼なじみのnameだ (2018年7月1日 18時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
レン - へ!?須藤?私呼んだ? (2018年7月1日 10時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 完結おめでとうございます!降谷先輩面白かったです!!!!続き楽しみしてますね! (2018年6月20日 22時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - 第1幕完結おめでとうございます!読んでいて凄く楽しかったです。第2幕期待しています! 更新頑張って下さい! (2018年6月20日 19時) (レス) id: 19822e9e12 (このIDを非表示/違反報告)
志歩(プロフ) - 超キュンキュンします!!(^○^)更新頑張ってください! (2018年6月3日 7時) (レス) id: 34fe10cc01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珠々菜 | 作成日時:2018年5月21日 21時

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