その10 ページ11
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先輩方に囲まれていたうんうんと唸っていると、例のアイツが現れた。
零だけに。
という冗談は置いておいて、貴様はお呼びじゃないです、という視線を送るが本人は完全無視。
そしてあろう事か私を取り囲んでいた先輩方を追い払って私の隣に座ってしまった。
｢な、何してるんですか降谷先輩｣
謎の行動をとる先輩に警戒心剥き出しで距離を取ろうと身を引く。
｢姫宮、雨の日の部活後、残れ｣
｢はい…？？｣
｢お前のそのお粗末な頭を俺がどうにかしてやると言っているんだ｣
｢丁重にお断りします｣
いやいやいや、急になんですか
鳥肌立っちゃったじゃないですか。
大体、そんなことしたら有理ちゃんに悪いし、それを抜きにしたって降谷先輩となんて喧嘩しか起こらない気しかしない。
そう思っていると、さっきまで私に教えてくれていた先輩から
｢零は成績いいし、教えるのもうまいぞ｣
と言われて、私の成績のことも考えると、ぐらり、と心が傾きかけたが何とか持ち直す。
｢降谷先輩に教えて貰うくらいなら自分で頑張った方がマシです｣
そんな事で私は折れないぞ、と決心を固めていると
｢そうか、それなら別にいい｣
と意外にもあっさり折れてくれた。
あぁ、よかった…。
｢ちなみに、期末で赤点を取ると夏休みの部活の時間に補習があって、部活には来れなくなる。そうなると俺達は随分と迷惑を被るが仕方ないな｣
ゔっ、今完全に心にクリーンヒットした。
もうこうなると私が折れるしかなかった。
｢先輩がそこまで言うのなら大人しく教えられます。その代わりに、私が赤点取ったら先輩のせいですからね｣
最後の抵抗として精一杯の強がりを見せておいた。
｢臨むところだ｣
そう言って先輩はやる気満々という顔で笑っていた。
不覚にもちょっとかっこいいとか思ってしまったため今日は私の負けを認めることにした。
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レン - そしてすずな。幼なじみのnameだ (2018年7月1日 18時) (
レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
レン - へ!?須藤？私呼んだ? (2018年7月1日 10時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 完結おめでとうございます！降谷先輩面白かったです!!!!続き楽しみしてますね！ (2018年6月20日 22時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - 第1幕完結おめでとうございます！読んでいて凄く楽しかったです。第2幕期待しています！ 更新頑張って下さい！ (2018年6月20日 19時) (レス) id: 19822e9e12 (このIDを非表示/違反報告)
志歩(プロフ) - 超キュンキュンします！！(^○^)更新頑張ってください！ (2018年6月3日 7時) (レス) id: 34fe10cc01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠々菜 | 作成日時：2018年5月21日 21時
